家呑み-山石 特別純米酒 無濾過原酒 蔵付酵母 ひやおろし
初めていただくお酒です。三重県四日市市の石川酒造株式会社が造る「山石(やまいし)」特別純米酒 無濾過原酒 蔵付酵母 ひやおろしです。
栓を抜くと、柑橘系の香りがうっすらと立ち上がってきます。器に注いだお酒は、極薄い黄緑色系で、白緑が近いでしょうか。
先ずは冷蔵庫で充分冷やした状態での一杯目。少し滑らかな口当たりです。お酒を口に含むと、やや濃いめで柔らかい酸味に加えて旨味を感じます。呑み込むと、酸味と旨味が暫く口中に残ります。
口中で転がすと、旨味が出てきて爽やかな香りが鼻腔を抜けていきますが、苦味もほんのチョイと感じます。室内に置いて温ませると、口当たりが柔らかくなってやはり旨味が前面に出てきました。この味わいの方がアチキの好みでした。
冷酒ですと味が少し濃く感じましたが、温んでくると味わいが柔らかくなって、呑み易くなりました。
開栓後はほぼ3,4日から1週間置きにいただいてましたが、味わいの傾向は殆ど変わりませんでした。
柔らかい味わいなので料理に合わせ易いかと思い、食中酒としていただくことが多かったです。鰺の刺身や鯖の文化干し焼き、湯豆腐横須賀風などと合わせてみましたが、料理とお酒の味わいが協調し合っていて、食事が楽しかったです。魚や豆腐料理の他には、胡瓜と茗荷の浅漬けや焼き大根のポン酢和え、変わったところではガパオライス等も相性がよかったですねぇ。
開栓から3週間後、温めてみると味わいがどの様に変わるのか、お燗を試してみました。
5℃位(冷酒 雪冷え)……味わいの傾向はこれまでとほぼ変わらず、やや濃いめの酸味と旨味を感じました。
20℃位(所謂冷や)……柑橘系の香りが冷酒よりも拡がり、酸味が柔らかくなりました。
30℃前後(日向燗)……酸味が冷やよりも薄まり、旨味がチョイと出てきました。
35℃前後(人肌燗)……酸味と旨味のバランスと味の濃さがアチキには程よく、呑み易くなりました。
40℃前後(ぬる燗)……人肌燗とほぼ同じ傾向の味わいでした。
45℃前後(上燗)……味わいの傾向はぬる燗や人肌燗と同じですが、再び味が濃くなりました。、
50℃前後(熱燗)……味は濃いめですが、上燗よりも旨味がチョイと出てきました。
55℃前後(飛びきり燗)……旨味が味わいの真ん中にいて、これまで味わいの主体だった酸味は支え役になりました。
燗冷まし(25℃位)……冷酒とほぼ同じ、やや濃いめの酸味と旨味を感じる味わいでした。
温度差によって味わいが劇的に変わる、ということはなく、微妙に味わいが変わっていきました。その中でアチキの最も好みだったのは、人肌燗で次いでぬる燗、日向燗でした。
Websiteを見ますと、この蔵元が使用している仕込水は超軟水だそうです。なるほど、味わいが柔らかく感じたのも納得いきました。その柔らかく感じる味わいは、料理に合わせ易い食中酒向きのお酒でした。
山石 特別純米酒 無濾過原酒 蔵付酵母 ひやおろし
醸造元:石川酒造株式会社(三重県四日市市)
原料米:国産米,精米歩合:60%
アルコール度数:17度,日本酒度:記載無し
酵母:協会9号,酸度:記載無し,アミノ酸度:記載無し
製造年月:2024年10月
購入場所:三ツ矢酒店,価格:3,000円+消費税(1800ml)
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