家呑み-杜來 純米酒 野ウサギラベル

初めていただくお酒です。青森県弘前市の六花酒造株式会社が醸す、「杜來(とらい)」純米酒です。

栓を抜くと、熟した果実のような上立ち香を感じます。器に注いだお酒の色合いは、若葉色のような少し濃いめの黄緑色系です。

冷蔵庫でキンキンに冷やした状態での一口目。少し滑らかな口当たりです。お酒を口に含むと、果実系の酸味を感じてから旨味が出てきます。加えて甘味もほんのチョイとあります。呑み込むと、果実系の酸味が口中に残ります。

口中で転がすと、爽やかな酸味を感じますが若干渋味も出てきます。室内に置いて温ませると、酸味が少し後退して旨味が出てきます。

酸味と旨味、どちらも程よく出ていて呑み易い味わいです。

開栓後は3日から1週間置きにいただいてましたが、味わいに変化は感じられず安定していました。

食事中、食後、特に場面を限定しないでいただいてました。食中酒として合わせてみた料理は、金目鯛の開きや鰹のたたき等の魚料理、冬瓜の肉味噌あんや冷や汁、つるむらさきと竹輪の胡麻マヨ和えや胡瓜と茗荷のお浸しといった野菜料理など、和食が多かったです。変わったところでは、食後にビターチョコをつまみながらいただくと、カカオの香ばしさが引き立っていましたねぇ。

今回いただいた「杜來」は、青森県産に拘り原料米や仕込水は勿論のこと酵母や乳酸菌も青森県産で、「青森テロワール」を実現させたお酒だそうです。

呑み易い味わいなので、どんな場面でいただいても何となく落ち着く、優しい感じのするお酒でした。


杜來 純米酒 野ウサギラベル
　　醸造元：六花酒造株式会社(青森県弘前市)
　　原料米：麹米：青森県産華吹雪，掛米：青森県産米，精米歩合：麹米：55%，掛米：60%
　　アルコール度数：15度，日本酒度：+1
　　酵母：記載無し，酸度：1.5～1.6，アミノ酸度：記載無し
　　製造年月：2024年5月
　　購入場所：味ノマチダヤ，価格：3,091円+消費税(1800ml)
　　※原料米、日本酒度、酸度は蔵元Websiteから転記



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家呑み-丹澤山 純米酒 原酒 猫と花火

2024年の9月になり、秋の便りが聞こえてきてもまだまだ暑いので、夏酒の感想です。神奈川県足柄上郡山北町の合資会社川西屋酒造店が醸す、「丹澤山(たんざわさん)」純米酒 原酒です。

開栓すると、注ぎ口から吟醸香がうっすらと上がってきます。器に注いだお酒は黄緑色系の色合いで、裏葉柳が近いですかね。

いつもの様に一口目は冷蔵庫でキンキンに冷やした状態で。少し柔らかめな口当たりです。お酒を口に含むと、旨味と酸味が口中で穏やかに拡がります。呑み込むと、柔らかい酸味とお酒の辛さ由来のドライ感が残ります。

口中で転がすと、呑み込んだ時に感じたドライ感が増してきました。室内に置いて温ませると、旨味が出てきて、ドライ感は逆に少し薄まりました。

辛口なお酒ですが、旨味と酸味も感じられる濃醇な味わいです。

開栓から5日後に再度いただきましたが、開栓時に感じたドライ感は薄まり旨味・酸味の他にコクのようなものが出てきました。以降は3,4日から1週間置きでいただいてましたが、味わいの傾向は殆ど変わりませんでした。

開栓5日後に感じた味わいから食中酒向きかなと思い、専ら食事中にいただいてました。合わせてみて相性がいいかなと思った料理は、真鯛のお刺身や梅肉でいただいた鱧の湯引き、冬瓜と鶏肉のあんかけに豆腐味噌田楽や人参・玉葱などの蒸し野菜など和食が多かったのですが、変わったところではガーリックが効いたピザやトマト風味のリゾットといったイタリア料理も相性がよかったですねぇ。

今回取り上げたお酒ですが、酒名に「猫と花火」とあります。ラベルには向こうを向いている猫の絵が描かれていますが、花火はどこにあるのでしょう? ラベルの裏側を見ると、華やかな花火が描かれていました(^o^)

ラベルの猫はこの花火を見ていたんですね。こういう趣向は好きです。

夏向きのお酒と云う事でアルコール度数が低く抑えられていますが、原酒なので水っぽくなく旨味や酸味、コクを十分に味わえるお酒でした。


丹澤山 純米酒 原酒 猫と花火
　　醸造元：合資会社川西屋酒造店(神奈川県足柄上郡山北町)
　　原料米：国産米，精米歩合：70%
　　アルコール度数：13度，日本酒度：+4
　　酵母：記載無し，酸度：記載無し，アミノ酸度：記載無し
　　製造年月：2024年7月
　　購入場所：髙原商店，価格：2,800円+消費税(1800ml)



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