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2024年8月

2024/08/31

家呑み-喜楽長 純米酒 second

滋賀県のお酒「喜楽長(きらくちょう)」を4年9ヶ月ぶりに家呑みしました。今回いただいたお酒は、純米酒 secondです。蔵元は滋賀県東近江市の喜多酒造株式会社です。

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栓を抜くと、果実系の上立ち香を感じます。器に注いだお酒は黄緑色系の裏葉柳に近い色合いをしています。

冷蔵庫でキンキンに冷やした状態での一口目。滑らかな口当たりです。お酒を口に含むと、お米の旨味を感じてから果実系の酸味が顔を出してきます。呑み込むと酸味と旨味が混じり合ったような味わいが口中に残りますが、コクのようなものも感じます。

口中で転がすと、旨味が少し出てきますが、チョイと苦味も感じます。室内に置いて温ませると、全体的に円みを帯びたような味わいになりました。

所謂雑味は殆ど無く、お米の旨味と酸味を真っ直ぐに、でも尖っていなくて優しく感じる味わいです。

開栓から2日後に再度いただきましたが、旨味に加えて甘味が開栓時と比較して出てきました。以降は2,3日から1週間置きにいただいてましたが、味わいの傾向は2回目にいただいた時とほぼ同じでした。

味わいの傾向から食中酒として料理に合わせていただく事が多く、鰹のたたきやスルメイカの刺身、温豆腐茸あんに茄子のお浸しや枝豆の塩茹でなどと合わせてみましたが、何となくお酒の味わいが料理に寄り添っているような印象でした。

今回いただいたお酒は、銘に「純米酒 second」とありますので、これ以前に「first」もあるそうです。「first」が「日本酒とのはじめての出会い」をコンセプトに醸したのに対して、「進化する世界」をテーマに白麹と滋賀県で新たに生まれた酵母を使用する事により、「進化」を表現したとの事です。

お米の旨味と果実系の酸味がどちらも突出せずに程よいバランスで感じられて、繰り返しになりますが、いただいていて何処か優しい印象のお酒でした。


喜楽長 純米酒 second
  醸造元:喜多酒造株式会社(滋賀県東近江市)
  原料米:山田錦、日本晴,精米歩合:65%
  アルコール度数:16度,日本酒度:記載無し
  酵母:記載無し,酸度:記載無し,アミノ酸度:記載無し
  製造年月:2024年6月
  購入場所:三ツ矢酒店,価格:2,600円+消費税(1800ml)
  ※原料米は蔵元Websiteから転記


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2024/08/24

家呑み-奥 純米吟醸生原酒 夢山水五割五分 夏かすみ

2024年の夏酒ですが、薄にごりの生酒をいただきました。愛知県西尾市の山﨑合資会社が醸す「奥(おく)」の純米吟醸 生原酒 夏かすみです。酒米には愛知県産の夢山水が使われています。

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開栓する前に、瓶底に溜まっている滓を均一にするために、瓶を静かに逆さまにします。滓が均一になってから開栓すると、瓶内に発酵起因による炭酸ガスが溜まっていたのか、「ポン」というガスが抜ける音がします。注ぎ口からは、パイン系の香りを感じます。薄にごりのお酒ですので、器に注いだお酒は薄めの白色系の色合いで、白花色が近いでしょうか。

いつものように一口目は冷蔵庫でキンキンに冷やした状態で。少しキリッと口当たりです。お酒を口に含むと、パイン系の酸味と舌上にシュワシュワとしたガス感を感じます。少し遅れて旨味が出てきます。呑み込むと、酸味よりも旨味にほんのチョイと甘味が口中に残ります。

口中で転がすと、旨味が少し前に出てきて爽やかな香りが鼻腔を抜けていきますが、苦味もチョイと感じます。室内に置いて温ませると、ガス感は消えて旨味と甘味が前に出てきます。

キンキンに冷えている状態とやや温んだ状態では味わいの傾向が変わるのが、いただいていて面白いです。程よい濃さの味わいなので、呑み易いです。

開栓翌日に再度いただきましたが、酸味よりも旨味とほんのチョイとの甘味が少し出てきました。加えてコクの様なものも感じます。シュワシュワとしたガス感は、開栓時よりも弱くなりました。開栓から1週間後になると、ガス感は無くなりましたが、味わいの傾向は開栓翌日とほぼ同じでした。以降、味わいに大きな変化はありませんでした。

個人的な好みで、食事中よりも食後にゆるりといただく事が多かったです。食中酒としては、炙った太刀魚や鮪の中落ちの刺身、甘辛く味つけした豆腐ステーキや枝豆の塩茹でなどと合わせてみましたが、お酒の旨味が料理の味を引き立てつつも、爽やかな酸味が口中をスッキリさせてましたねぇ。

裏ラベルに注意書きがありましたが、生酒故、瓶に詰めても発酵が進んでいるので、開栓時からしばらくの間は瓶内に溜まる炭酸ガスには要注意です。実際、開栓から1週間位は瓶内のガス圧によって栓が抜けた事が、何回かありました。

パイン系の爽やかな酸味とお米の旨味、甘味のバランスが程よくて、蒸し暑い夏でも呑み疲れしないお酒でした。


奥 純米吟醸生原酒 夢山水五割五分 夏かすみ
  醸造元:山﨑合資会社(愛知県西尾市)
  原料米:愛知県産夢山水,精米歩合:55%
  アルコール度数:16度,日本酒度:記載無し
  酵母:記載無し,酸度:記載無し,アミノ酸度:記載無し
  製造年月:2024年7月
  購入場所:大塚屋,価格:3,050円+消費税(1800ml)


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2024/08/13

家呑み-遊穂 生酛 純米 玉栄 生酒 浴衣女子

石川県羽咋市にある御祖酒造株式会社の「遊穂(ゆうほ)」を家呑みしました。今回いただいたのは生酛 純米 生酒で、酒米には滋賀県産の玉栄が使用されています。

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栓を抜くと、果実様の上立ち香をうっすらと感じます。器に注いだお酒は少し濃い黄緑色系の色合いで、若葉色が近いです。

先ずは冷蔵庫でキンキンに冷やした状態での一口目。少しキリッと口当たりです。お酒を口に含むと、旨味にほんのチョイと甘味と酸味を加えた味わいで、バナナを思わせます。呑み込むと旨味が口中に残りますが、後から甘味を少し感じます。

口中で転がすと、果実様の酸味が出てきます。室内に置いて温ませると、旨味が冷酒よりも出てきて、コクの様なものも感じます。

生酛由来の味わいを感じさせますが、味は濃すぎず呑み易さもあります。

開栓から2日後に再度いただきましたが、味わいが少し落ち着いてきた様に感じました。その後も2,3日から1週間置きにいただいてましたが、味わいの傾向としては大きな変化は無く、生酛のお酒らしい味わいを楽しんでました。

主に食中酒としていただいてました。相性がよかった料理は、鰤と平政を掛け合わせたブリヒラや信州サーモンのお刺身、鶏肉と茸の炊き込みご飯、麻婆茄子や少し濃い味付けの豆腐と茸の玉子閉じ等々、お酒の味わいが料理の味を引き立ててくれました。

「遊穂」のコンセプトは「料理に寄り添う酒」ですが、このお酒も他の「遊穂」同様に様々な料理と合わせ易い味わいで、且つ生酛のお酒をいただいていて感じる事の多い一本真っ直ぐな芯が通ったような印象も併せ持ったお酒でした。

話は変わって、このお酒のラベルですが、浴衣を着ている女性が水彩画かな?で描かれてます。
このラベルをデザインしたのが、蔵元の地元羽咋市の石川県立羽咋工業高等学校デザインコースの生徒さんだそうです。裏ラベルによると、このお酒のテーマが「優しさだけでは無い、意思のある女性」との事で、なるほどラベルの女性も優しい表情ですが、どこか凜とした印象も感じられます。こういったコラボレーションは楽しいものです。


遊穂 生酛 純米 玉栄 生酒 浴衣女子
  醸造元:御祖酒造株式会社(石川県羽咋市)
  原料米:滋賀県産玉栄,精米歩合:60%
  アルコール度数:16度,日本酒度:+4.3
  酵母:熊本酵母(KA-1),酸度:2.2,アミノ酸度:記載無し
  製造責任:藤田 美穂
  製造年月:2024年5月
  購入場所:髙原商店,価格:3,000円+消費税(1800ml)


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