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2022年11月

2022/11/29

家呑み-るみ子の酒 30周年記念酒 山廃特別純米酒 伊賀山田錦

拙ブログでも時々取り上げている「るみ子の酒(るみこのさけ)」の誕生30周年記念酒です。蔵元は三重県伊賀市の合名会社森喜酒造場です。

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開栓すると、熟れた果実の様な香りを仄かに感じます。薄い黄緑色系の色合いです。

先ずは冷蔵庫で充分冷やした状態での一杯目。少し滑らかな口当たりです。お酒を口に含むと、山廃造りのお酒らしい旨味と果実様の酸味に加えお酒の辛さも感じます。呑み込むと旨味が口中に残ります。

口中で転がすと旨味が主張してきますが、お酒の辛さもより出てきます。室内に置いて温ませると、コクの様な物を感じました。

お米の旨味を十分に引き出している様に感じました。

開栓後はほぼ1週間置きに呑んでましたが、味わいの傾向は殆ど同じでした。

何となくですが、食事中よりは食後のまったりした時にチビチビといただく事が多かったですねぇ。食中酒としては、松茸と鶏肉の炊き込みご飯や秋刀魚の塩焼き等秋の味覚との相性が良かったです。

お燗も試してみました。

5℃位(冷酒 雪冷え)……旨味と果実様の酸味にお酒の辛さを感じます。
20℃位(所謂冷や)……口当たりが冷酒よりも軽く感じて、旨味も程よく出ています。
30℃前後(日向燗)……味わいにふくらみが出てきました。コクの様なものも感じます。
35℃前後(人肌燗)……酸味がチョイと出てきました。コクもあって呑み応えがあります
40℃前後(ぬる燗)……口当たりがさらに円くなって、再び旨味が前面に出てきました。
45℃前後(上燗)……旨味と酸味が混じり合って、味わいによりふくらみが出てきました。コクも十分に感じられます。
50℃前後(熱燗)……旨味と酸味に加えて甘味も仄かに感じます。口当たりもふわりとしていて、呑み易いです。
55℃前後(飛びきり燗)……味わいの傾向は熱燗と同じでした。
燗冷まし(25℃位)……味わいのふくらみは無くなりましたが、旨味が前に出ているのは変わりませんでした。

お酒の温度を少しずつ上げると、味わいにふくらみを感じる様になりました。色々試した中で最も好みだったのは、熱燗で次いで上燗でした。

個人的にはお燗に点けた方が、好みの味わいでした。山廃のお酒らしい味わいも十分に楽しめるお酒でした。


るみ子の酒 30周年記念酒 山廃特別純米酒 伊賀山田錦
  醸造元:合名会社森喜酒造場(三重県伊賀市)
  原料米:三重県産山田錦,精米歩合:60%
  アルコール度数:16%,日本酒度:+6
  酵母:蔵内酵母,酸度:1.8,アミノ酸度:1.7
  酒造年度:R3BYY,製造年月:2022年10月
  杜氏:豊本理恵
  購入場所:髙原商店,価格:3,000円+消費税(1800ml)


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2022/11/20

家呑み-自然郷 SEVEN 純米吟醸

初めていただくお酒です。福島県西白河郡矢吹町の合名会社大木代吉本店の「自然郷(しぜんごう)」SEVEN 純米吟醸です。酵母に地元福島県のうつくしま夢酵母(F7-01)を使用しているのでSEVENだそうです。裏ラベルに「無濾過無加水」とありますので、無濾過原酒ですね。

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栓を抜くと、うっすらとした吟醸香を感じます。器に注いだお酒は薄い黄緑色系の色合いで、柳鼠が近いと思います。

冷蔵庫でキンキンに冷やした状態での一口目。少し柔らかい口当たりです。お酒を口に含むと、旨味と柔らかい葡萄系の酸味が口中に拡がります。ほんのチョイと甘味も感じます。呑み込むと酸味が口中に残りますが、静かに消えていきます。

口中で転がすと、酸味をより感じます。室内に置いて温ませると、口当たりがより柔らかくなって旨味が少し出てきました。

旨味と酸味が程よく感じられて、呑み易い味わいです。

開栓後はほぼ1週間置きにいただいてましたが、味わいの傾向はほぼ同じでした。

食事中か食後にいただく事が多く、食中酒としては豆乳鍋やお寿司、豆富味噌田楽など、どちらかというと和食との相性が良かったです。

ラベルには原料米品種の記載がありませんが、ネットで調べてみると、福島県産の「夢の香」が使われているようです。

旨味と酸味のバランスが終始安定していて嫌な雑味も無く、何処か透明感を感じさせる味わいのお酒でした。


自然郷 SEVEN 純米吟醸
  醸造元:合名会社大木代吉本店(福島県西白河郡矢吹町)
  原料米:国産米,精米歩合:60%
  アルコール度数:15度,日本酒度:記載無し
  酵母:うつくしま夢酵母,酸度:記載無し,アミノ酸度:記載無し
  製造年月:2022年9月
  購入場所:味ノマチダヤ,価格:2,715円+消費税(1800ml)
  ※酵母は蔵元WebSiteから転記


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2022/11/13

家呑み-瀧自慢 純米酒 神の穂 秋あがり

巷じゃ新酒をちらほら見かけますが、またまだ2022年秋のお酒の感想です。三重県名張市の瀧自慢酒造株式会社の「瀧自慢(たきじまん)」純米酒 秋あがりです。酒米は三重県の酒造好適米「神の穂」が使われています。

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開栓すると、葡萄系の柔らかい上立ち香が立ち上がってきます。器に注いだお酒は裏葉柳の様なうっすらとした黄緑色系の色合いです。

いつもの様に一口目は冷蔵庫でキンキンに冷やした状態で。少しキリッとした口当たりです。お酒を口に含むと、甘味を伴った葡萄系の酸味と旨味を感じます。呑み込むと旨味が口中に残りますが、いつまでも残らずサーッと消えます。ほんのチョイと感じる苦味が味わいのアクセントになっています。

口中で転がすと、酸味に釣られて苦味がやや出てきます。室内に置いて温ませると、酸味がより柔らかくなり旨味が少し出てきます。

酸味と旨味を程よく感じる味わいですが、スッキリした印象もあります。

開栓後はほぼ1週間置きにいただいてましたが、苦味はいつしか消えて旨味が少しずつ前に出てきました。

食事中としていただく事が多く、アサリの釜飯や目張の刺身などと相性が良かったです。個人的な感想ですが、様々な和食に合わせやすいなと思います。

秋のお酒らしい料理との相性が良く、食事が楽しくなる味わいでした。


瀧自慢 純米酒 神の穂 秋あがり
  醸造元:瀧自慢酒造株式会社(三重県名張市)
  原料米:神の穂,精米歩合:60%
  アルコール度数:15度,日本酒度:+5
  酵母:蔵内自家培養酵母,酸度:1.2,アミノ酸度:記載無し
  製造年月:2022年9月
  購入場所:髙原商店,価格:2,500円+消費税(1800ml)


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2022/11/06

家呑み-刈穂 純米吟醸 秋 kawasemi

何度か外呑みした事のあるお酒を、家呑みしました。秋田県大仙市の秋田清酒株式会社の「刈穂(かりほ)」で秋あがりのお酒 kawasemiラベルです。

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栓を抜くと、葡萄の様な上立ち香を感じます。ほぼ無色透明なお酒です。

冷蔵庫でキンキンに冷やした状態での一口目。滑らかな口当たりです。お酒を口に含むと、洋梨か葡萄の様な少し柔らかめな酸味と旨味が口中に拡がりますが、お酒の辛さも感じます。呑み込むと柔らかい酸味が口中に残りますが、それもサーッと消えていきます。

口中で転がすと、葡萄の様な香りが鼻腔を抜けて酸味がやや強調されます。室内に置いて温ませると、チョイと味が濃くなって熟成感も出てきました。この方がアチキの好みです。

柔らかい酸味が主体の味わいに、お酒の辛さが味を引き締めています。

開栓後はほぼ1週間置きにいただいてましたが、味わいの傾向は殆ど変わりませんでした。

食後か食事中、どちらの場面でも美味しくいただいていました。食中酒として、鯛しゃぶや炊いたご飯で作った茸のリゾットなどが相性が良かったですねぇ。

「刈穂」を家呑みしたのは2012年の春で、今回の家呑みは、実に10年以上振りでした。kawasemiラベルは外呑みで何度かいただいていたので、酒屋さんで見つけた時は直ぐ手に取っていました(^o^ )今回いただいたお酒も、期待通りの味わいでした。


刈穂 純米吟醸 秋 kawasemi
  醸造元:秋田清酒株式会社(秋田県大仙市)
  原料米:秋田酒こまち,精米歩合:50%
  アルコール度数:16度,日本酒度:+5
  酵母:記載無し,酸度:1.6,アミノ酸度:記載無し
  製造年月:2022年9月
  購入場所:三ツ矢酒店,価格:3,000円+消費税(1800ml)
  ※原料米、日本酒度、酸度は蔵元Websiteから転記


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