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2022年10月

2022/10/30

家呑み-日置桜 純米 ひやおろし 山装ふ

鳥取県鳥取市にある有限会社山根酒造場の「日置桜(ひおきざくら)」純米ひやおろし、「山装ふ(やまよそおう)」です。原料米は鳥取県産の強力が使用されています。

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開栓すると、熟れた果実の様な香りをうっすらと感じます。やや濃い黄色系の色合いをしたお酒です。

いつもの様に一口目は冷蔵庫でキンキンに冷やした状態で。少し滑らかな口当たりです。お酒を口に含むと、柑橘系の酸味が口中に拡がり遅れて旨味を感じます。呑み込むと酸味とお酒の辛さが口中に残りますが、スッと消えていきます。

二口目、一口目でやや強く出ていた酸味と辛さは落ち着いて、旨味が前に出てきました。ほんのチョイと苦味も感じます。

口中で転がすと果実様な香りが拡がりますが、苦味も増します。室内に置いて温ませると、酸味はやや落ち着いて旨味が出てきました。コクの様なものも感じます。

酸味が味わいの中心にありますが、温度帯によって旨味とのバランスが変わってきます。

開栓後はほぼ1週間置きにいただいてましたが、旨味が少しずつ出てきました。開栓から1ヶ月くらい経つと、旨味が前面に出てくる味わいになりました。

食事中にいただく事が多かったです。真鰺の刺身に合わせた際は、お酒の酸味が鰺の旨味を引き立てていましたねぇ。また、鱈の切り身のアクアパッツァとの相性も良かったです。

「日置桜」をいただいたのは凡そ6年振りで、多分ひやおろしのお酒は初めていただいたと思います。日本酒度を見るとかなり強めの辛口酒になりますが、酸味と旨味が十分出ているので、数値ほどお酒の辛さは感じませんでした。いただいていて料理に合わせ易いお酒だな、と思いました。


日置桜 純米 ひやおろし 山装ふ
  醸造元:有限会社山根酒造場(鳥取県鳥取市)
  原料米:強力,精米歩合:70%
  アルコール度数:15度,日本酒度:+9.4
  酵母:協会7号,酸度:2.2,アミノ酸度:1.9
  製造年月:2022年9月
  購入場所:髙原商店,価格:2,700円+消費税(1800ml)


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2022/10/23

家呑み-睡龍 純米生詰 H28BY

平成28年酒造年度、6年物の古酒をいただきました。奈良県宇陀市の株式会社久保本家酒造の「睡龍(すいりゅう)」純米生詰酒です。
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栓を抜くと熟成香を穏やかに感じます。お酒は濃い黄色系の色合いで、山吹茶か黄朽葉色が近いでしょうか。

いつもの様に一杯目は冷蔵庫で充分冷やした状態で。少しとろっとした口当たりです。お酒を口に含むと少し濃い旨味と柔らかい酸味が、熟成香を伴って口中に拡がります。コクの様なものも感じます。呑み込むと旨味が口中に残り、熟成香が鼻腔を抜けていきます。

口中で転がすと旨味が強調されますが、お酒の辛さもチョイと感じます。室内に置いて温ませると、味わいが少し円やかになって呑み易くなりました。

古酒らしい熟成香を伴った濃醇な味わいです。

開栓後はほぼ1週間置きに呑んでました。味わいの傾向は殆ど同じでしたが、開栓から時間が経つにつれて、味わいや香りが少しずつ落ち着いてきた様に感じました。

食中酒よりはお酒の味そのものを楽しむ、食後のお酒向きかなとと思いますし、そんないただきかたが多かったです。食事中にいただいたのは1度位でしたが、オリーブハマチのお刺身や舞茸炊き込みご飯等秋の味覚とも相性が良かったです。

お燗でもいただいてみました。

5℃位(冷酒 雪冷え)……熟成香を伴った少し強めの旨味と酸味の濃醇な味わいです。
20℃位(所謂冷や)……味わいの傾向としては冷酒と一緒ですが、冷酒よりも少し薄く感じました。
30℃前後(日向燗)……ツンとくる熟成感は薄まり、酸味が少し出てきました。
35℃前後(人肌燗)……日向燗よりも旨味がほんのチョイと感じました。
40℃前後(ぬる燗)……味わいが人肌燗よりも円くなって呑み易くなりました。旨味とカカオを思わせる酸味を感じます。
45℃前後(上燗)……ぬる燗よりも味が出てきました。コチ当たりも柔らかくて旨味主体の味わいです。
50℃前後(熱燗)……傾向としては上燗と同じですが、よりふわっと軽やかな味わいになりました。
55℃前後(飛びきり燗)……やや控え目な旨味と熟成香に、カカオ風の酸味が加わって味わいが口中に拡がりました。個人的には好きな味わいです。
燗冷まし(25℃位)……柔らかい酸味主体の味わいで、熟成香は冷酒よりも大分抑えられています。

様々な温度帯で試してみましたが、最も好みだったのは飛びきり燗で、次いで上燗でした。お酒の温度を上げると味わいが拡がると言うよりは、段々と落ち着いていき、飛びきり燗でやや拡がる、といった印象でした。

熟成香と濃醇な味わいで、古酒らしい古酒といった印象のお酒でした。


睡龍 純米生詰 H28BY
  醸造元:株式会社久保本家酒造(奈良県宇陀市)
  原料米:五百万石・日本晴,精米歩合:65%
  アルコール度数:15度,日本酒度:記載無し
  酵母:記載無し,酸度:記載無し,アミノ酸度:記載無し
  酒造年度:2016BY,製造年月:2022年9月
  購入場所:大塚屋,価格:2,800円+消費税(1800ml)
  ※原料米は蔵元Websiteから転記


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2022/10/09

家呑み-善吉 特別純米 ひやおろし

初めていただく銘柄のお酒です。長野県木曽郡木曽町にある株式会社中善酒造店の「善吉(ぜんきち)」特別純米酒 ひやおろしです。

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栓を抜くと、葡萄系の香りが仄かに立ち上がってきます。器に注いだお酒はうっすらとした緑色系の色合いで、千草鼠が近いでしょうか。

先ずは冷蔵庫でキンキンに冷やした状態での一口目。少し柔らかめの口当たりです。お酒を口に含むと、葡萄系の柔らかい酸味を伴った旨味が口中に拡がります。呑み込むと後味で旨味が残って、ゆっくりと消えていきます。ほんのチョイとお酒の辛さも感じます。

口中で転がすと、葡萄の様な香りが鼻腔を抜けて酸味が少し出てきました。室内に置いて少し温ませると旨味主体の味わいになりますが、苦味も少し出てきます。

このお酒は酒米に美山錦を使っていて、このお米由来かな柔らかい酸味と旨味が程よく感じられます。

開栓後はほぼ1週間置きにいただいてましたが、味わいの傾向は変わりませんでした。開栓時に感じた苦味は、いつしか感じなくなりました。

酸味と旨味がバランス良く出ているので料理に合わせ易いかなと思い、食中酒としていただくことが多かったです。戻り鰹のたたきや鶏肉と野菜の蒸し煮などと合わせたりして、秋の夜長の家呑みを楽しんでました。

ここの蔵元のお酒は初めていただきましたが、お米の特性を十分に引き出しているお酒だなと思いました。機会があったら違う造りのお酒も呑んでみたいです。


善吉 特別純米 ひやおろし
  醸造元:株式会社中善酒造店(長野県木曽郡木曽町)
  原料米:美山錦,精米歩合:59%
  アルコール度数:16度,日本酒度:記載無し
  酵母:記載無し,酸度:記載無し,アミノ酸度:記載無し
  製造年月:2022年4月,出荷年月:2022年9月
  購入場所:宮田酒店,価格:2,750円+消費税(1800ml)


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2022/10/02

家呑み-天青 純米酒 吟望 秋おりがらみ

2022年の秋のお酒は、おりがらみのお酒から呑み始めました。神奈川県茅ヶ崎市は熊澤酒造株式会社の「天青(てんせい)」純米酒 吟望 秋おりがらみです。

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開栓する前に瓶を静かに逆さまにして、澱を均一にします。抜栓すると少し華やかな香りが立ち上がってきます。おりがらみのお酒ですので、澱がお酒の色合いを白くさせています。

いつもの様に一口目は冷蔵庫でキンキンに冷やした状態で。少しキリッとした口当たりです。口に含むと葡萄を思わせる酸味と旨味を感じます。呑み込むと酸味が口中に残りますが、いつまでも残らずスッと消えます。

口中で転がすと、果実様の香りが立ち、旨味が少し出てきました。室内に置いて温ませると旨味が出てきますが、苦味もほんのチョイと感じます。

ややスッキリした味わいです。外連味が無いので、おりがらみですがクリアな印象のお酒です。

開栓後はほぼ1週間置きにいただいてましたが、味わいの傾向は変わりませんでした。

スッキリ目の味わいですので、食事に併せていただくことが多かったです。金目鯛の刺身、かしわ飯やなめ茸温豆腐等様々な料理に合わせてみましたが、料理の味を邪魔すること無くお酒の味も楽しめました。以前から「天青」は食中酒向きのお酒だなと思っていましたが、今回いただいた秋おりがらみのお酒も、これまでいただいた「天青」と同様に料理との相性が良かったです。

「天青」を家呑みするのは2年2ヶ月ぶりでしたが、外呑みでは時々いただいていました。何季どの造りのお酒でも期待した通りで、安心していただけるお酒です。


天青 純米酒 吟望 秋おりがらみ
  醸造元:熊沢酒造株式会社(神奈川県茅ヶ崎市)
  原料米:五百万石,精米歩合:60%
  アルコール度数:17度,日本酒度:+4.0
  酵母:協会701号,酸度:2.0,アミノ酸度:1.8
  製造年月:2022年8月
  購入場所:髙原商店,価格:2,700円+消費税(1800ml)


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