家呑み-多賀治 純米 雄町 無濾過火入原酒
岡山県のお酒を凡そ3年振りに家呑みしました。今回いただいたのは「多賀治(たかじ)」純米雄町 無濾過火入原酒で、蔵元は岡山県倉敷市の十八盛酒造株式会社です。
開栓しますが上立ち香は余り感じません。少し濃い緑色系の色合い、山葵色をしたお酒です。
いつもの様に一口目は冷蔵庫で充分冷やした状態で。少し柔らかい口当たりです。お酒を口に含むと柑橘系の酸味が口中で強く主張してきます。お酒の辛さも感じます。呑み込むと熟れた果実のような香りと旨味が、口中でグワッと拡がります。
口中で転がすと、熟れた果実のような香りをより強く感じます。室内に置いて温んでくると、味わいが少し円やかになって呑み易くなりました。
キンキンに冷えた状態では結構個性的でパンチの効いた味わいですが、温んでくると味わいに円やかになるので、燗上がりするお酒かなと思いました。
開栓後はほぼ1週間置きに呑んでましたが、味わいがだんだん円やかになってきました。冷えている状態では漬物をポリポリ食べながらチビチビと呑みたくなって、実際に沢庵と合わせてみましたが、中々いい塩梅の組み合わせでした。
開栓から3週間後位経ってから、最初の印象もあったのでお燗も試してみました。
5℃位(冷酒 雪冷え)……熟れた果実のような香りの酸味と旨味、お酒の辛さを感じます。
20℃位(所謂冷や)……酸味は一歩後退して、旨味とお酒の辛さが主体の味わいになりました。
30℃前後(日向燗)……お酒の辛さはまだありますが、円やかな味わいになりました。所謂冷やよりも味が少し濃く感じます。
35℃前後(人肌燗)……旨味と酸味のバランスがアチキには程よく感じました。お酒の辛さが弱まって、これまでよりも呑み易くなりました。
40℃前後(ぬる燗)……旨味主体の味わいで、お酒を口に含むと旨味がふわっと脹らんできました。お酒の辛さは殆ど感じなくなりました。
45℃前後(上燗)……味わいの傾向はぬる燗とほぼ同じですが、味わいがより軽やかになりました。
50℃前後(熱燗)……酸味が又出てきました。味がこれまでより濃く感じます。個人的に多くは呑めないなと思いました。
55℃前後(飛びきり燗)……旨味主体ですが、少し固い味わいに変わってきました。熱燗よりは薄く感じます。
燗冷まし(25℃位)……酸味とお酒の辛さは弱く旨味が少し出ていて、全体的に控え目な印象です。
色々試してみましたが、最も好みだったのは上燗で、次いでぬる燗でした。好みの温度帯では食中酒としていただいてもいいかなぁ、と思いました。ただ熱くし過ぎると好みの味わいから離れていくので、温度のさじ加減がチョイと難しく感じました。
開栓時のパンチの効いた味わいでは飲み手を選ぶかなと思いましたが、時が経つにつれて味わいに円やかさが出てきましたので、時間をかけて呑み進めて味わいの変化を楽しむのも一興かもしれません。
多賀治 純米 雄町 無濾過火入原酒
醸造元:十八盛酒造株式会社(岡山県倉敷市)
原料米:岡山県産雄町,精米歩合:68%
アルコール度数:16度,日本酒度:記載無し
酵母:協会九号,酸度:記載無し,アミノ酸度:記載無し
製造年月:2022年1月
購入場所:三ツ矢酒店,価格:2,700円+消費税(1800ml)
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