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2022年4月

2022/04/29

家呑み-多賀治 純米 雄町 無濾過火入原酒

岡山県のお酒を凡そ3年振りに家呑みしました。今回いただいたのは「多賀治(たかじ)」純米雄町 無濾過火入原酒で、蔵元は岡山県倉敷市の十八盛酒造株式会社です。
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開栓しますが上立ち香は余り感じません。少し濃い緑色系の色合い、山葵色をしたお酒です。

いつもの様に一口目は冷蔵庫で充分冷やした状態で。少し柔らかい口当たりです。お酒を口に含むと柑橘系の酸味が口中で強く主張してきます。お酒の辛さも感じます。呑み込むと熟れた果実のような香りと旨味が、口中でグワッと拡がります。

口中で転がすと、熟れた果実のような香りをより強く感じます。室内に置いて温んでくると、味わいが少し円やかになって呑み易くなりました。

キンキンに冷えた状態では結構個性的でパンチの効いた味わいですが、温んでくると味わいに円やかになるので、燗上がりするお酒かなと思いました。

開栓後はほぼ1週間置きに呑んでましたが、味わいがだんだん円やかになってきました。冷えている状態では漬物をポリポリ食べながらチビチビと呑みたくなって、実際に沢庵と合わせてみましたが、中々いい塩梅の組み合わせでした。

開栓から3週間後位経ってから、最初の印象もあったのでお燗も試してみました。

5℃位(冷酒 雪冷え)……熟れた果実のような香りの酸味と旨味、お酒の辛さを感じます。
20℃位(所謂冷や)……酸味は一歩後退して、旨味とお酒の辛さが主体の味わいになりました。
30℃前後(日向燗)……お酒の辛さはまだありますが、円やかな味わいになりました。所謂冷やよりも味が少し濃く感じます。
35℃前後(人肌燗)……旨味と酸味のバランスがアチキには程よく感じました。お酒の辛さが弱まって、これまでよりも呑み易くなりました。
40℃前後(ぬる燗)……旨味主体の味わいで、お酒を口に含むと旨味がふわっと脹らんできました。お酒の辛さは殆ど感じなくなりました。
45℃前後(上燗)……味わいの傾向はぬる燗とほぼ同じですが、味わいがより軽やかになりました。
50℃前後(熱燗)……酸味が又出てきました。味がこれまでより濃く感じます。個人的に多くは呑めないなと思いました。
55℃前後(飛びきり燗)……旨味主体ですが、少し固い味わいに変わってきました。熱燗よりは薄く感じます。
燗冷まし(25℃位)……酸味とお酒の辛さは弱く旨味が少し出ていて、全体的に控え目な印象です。

色々試してみましたが、最も好みだったのは上燗で、次いでぬる燗でした。好みの温度帯では食中酒としていただいてもいいかなぁ、と思いました。ただ熱くし過ぎると好みの味わいから離れていくので、温度のさじ加減がチョイと難しく感じました。

開栓時のパンチの効いた味わいでは飲み手を選ぶかなと思いましたが、時が経つにつれて味わいに円やかさが出てきましたので、時間をかけて呑み進めて味わいの変化を楽しむのも一興かもしれません。


多賀治 純米 雄町 無濾過火入原酒
  醸造元:十八盛酒造株式会社(岡山県倉敷市)
  原料米:岡山県産雄町,精米歩合:68%
  アルコール度数:16度,日本酒度:記載無し
  酵母:協会九号,酸度:記載無し,アミノ酸度:記載無し
  製造年月:2022年1月
  購入場所:三ツ矢酒店,価格:2,700円+消費税(1800ml)


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2022/04/17

家呑み-天吹 恋する春の純米大吟醸

この春にいただいていた純米大吟醸酒です。佐賀県三養基郡みやき町の天吹酒造合資会社が醸す「天吹(あまぶき)」恋する春の純米大吟醸です。ラベルが春っぽくて買ってしまいました(^o^)

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開栓すると、吟醸香がほんのりと立ち上がってきます。お酒の色合いは薄い黄緑色系で、夏虫色が近いでしょうか。

冷蔵庫でキンキンに冷やした状態での一口目。少し滑らかな口当たりです。お酒を口に含むとパイン系の酸味を感じてから旨味が奥から出てきます。ちょっぴり苦味もありますかねぇ。呑み込むと酸味が暫し口中に残ります。

口中で転がすと、少し熟れたような香りが鼻腔を抜けて旨味をより感じます。室内にほんのチョイと置くと、酸味が円くなって旨味が少し出てきました。さらに温むと、酸味と旨味が程よく混じり合ってコクのようなものも出てきました。

冷えた状態だと酸味主体ですが、少し温むと旨味が出てきました。

開栓後はほぼ1週間毎にいただいてましたが、味わいの傾向は変わりませんでしたが苦味はいつしか感じなくなりました。

主に食後ののんびりした一時にいただくことが多かったです。食中酒としては塩味ベースの鶏豆腐鍋と合わせた時は、少し温んだお酒の味わいが鶏や豆腐の旨味が引き立てて食や呑みが進みましたねぇ。

微妙な温度差で味わいが変わるのを楽しんでました。春を感じさせるお酒でした。


天吹 恋する春の純米大吟醸
  醸造元:天吹酒造合資会社(佐賀県三養基郡みやき町)
  原料米:国産米,精米歩合:50%
  アルコール度数:16度,日本酒度:記載無し
  酵母:記載無し,酸度:記載無し,アミノ酸度:記載無し
  製造年月:2022年2月
  購入場所:髙原商店,価格:3,000円+消費税(1800ml)


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2022/04/10

家呑み-岩の井 純米吟醸 五百万石 無濾過生原酒 中汲み

初めていただくお酒です。千葉県夷隅郡御宿町にある岩瀬酒造株式会社の「岩の井(いわのい)」純米吟醸 五百万石 無濾過生原酒 中汲みです。

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栓を抜くと炭酸ガスが勢いよく抜ける感触とともに、林檎を思わせる香りが立ち上がります。器に注いだお酒は少し濃いめの黄色系の色合いで、女郎花が近いかもしれません。

いつものように一口目は冷蔵庫でキンキンに冷やした状態で。滑らかな口当たりです。お酒を口に含むと林檎系の柔らかい酸味を感じてから旨味が拡がります。舌上にピリピリとしたガス感をほんのチョイと感じます。呑み込むと旨味とちょっぴり苦味が口中に残ります。お酒の辛さも若干感じます。

口中で転がすと爽やかな香りと酸味が出てきますが、反面苦味も増してきました。室内に置いて温んでくると、酸味と旨味が混じり合って味が少し濃くなったように感じました。角が取れて円やかな味わいになりました。

冷えた状態だと酸味と旨味が濃すぎず程よく感じられます。

開栓後は3,4日から1週間毎にいただいてました。日が経つにつれて口に含んだときに感じるガス感は徐々に無くなり、味わいも少し落ち着いてきた感がありました。

料理に合わせ易いかなと思います。開栓直後のガス感をある状態では呑むと口中をさっぱりとさせてくれるので、濃い味付けの料理や油の多い料理にも合うんじゃないかなと思います。ガス感が無くなってからは、比較的優しい味付けの料理がいいかもしれません。実際、柚子塩をつけた真鯛のお刺身や小松菜とエノキの海苔和え等と相性がよかったです。

開栓時は無濾過生原酒のフレッシュ感を楽しめて、日が経つと微妙に味わいが変わっていくのを楽しめる食中酒向きのお酒でした。


岩の井 純米吟醸 五百万石 無濾過生原酒 中汲み
  醸造元:岩瀬酒造株式会社(千葉県夷隅郡御宿町)
  原料米:千葉県産五百万石,精米歩合:50%
  アルコール度数:17%,日本酒度:記載無し
  酵母:記載無し,酸度:記載無し,アミノ酸度:記載無し
  製造年月:2022年1月
  購入場所:宮田酒店,価格:3,000円+消費税(1800ml)


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