家呑み-雪の茅舎 山廃純米 (R3BY)
秋田県のお酒、「雪の茅舎(ゆきのぼうしゃ)」山廃純米の通年酒です。蔵元は秋田県由利本荘市の株式会社齋彌酒造店です。
開栓すると優しい印象の香りを感じます。お酒の色合いはうっすらとした黄緑色系で、若芽色が近いでしょうか。
先ずは冷蔵庫で充分冷やした状態での一口目。柔らかい口当たりです。お酒を口に含むと、少しジューシーでマスカット様な酸味を感じてから、旨味が出てきます。呑み込んだ後も酸味がしばし口中に残ります。
口中で転がすと、マスカット様な酸味が鼻腔を抜けていきます。室内に置いて温んでくると、柔らかい味わいになって旨味が少し出てきました。
柔らかい酸味と旨味を程よく感じられる、優しい味わいです。
開栓後はほぼ1週間置きに呑んでましたが、味わいの傾向は殆ど同じでした。料理にも合わせ易く、鰤の刺身を食した後に呑んでみると、鰤の旨味がより引き立ちました。
お燗も試しました。
5℃位(冷酒 雪冷え)……マスカット様の酸味が味わいの主で、旨味は後から感じます。
20℃位(所謂冷や)……口当たりが円やかになって、旨味が少し出てきました。反面、少しベタッとした感じがします。
30℃前後(日向燗)……旨味主体の味わいになりました。冷酒に比べてキレを感じます。
35℃前後(人肌燗)……ふわっとした感触で、優しい印象の味わいになりました。
40℃前後(ぬる燗)……口当たりが軽く、旨味を程よく感じられる味わいです。酸味は味の下支えといった印象です。料理にも合わせ易いと思います。アチキの好みの味わいです。
45℃前後(上燗)……味が濃くなって、旨味がはっきりとと主張している味わいに変わりました。
50℃前後(熱燗)……再び酸味が出てきました。旨味とのバランスがアチキには丁度良く、するすると呑めてしまいそうです。
55℃前後(飛びきり燗)……また軽やかな味わいになりました。熱燗よりも味が濃くなく、落ち着いた印象です。
燗冷まし(25℃位)……所謂冷やよりも味は薄めです。酸味が旨味よりもチョイと前に出ていて、口当たりは軽いです。
5℃の違いで味わいが変わっていったのは、色々試してみて楽しかったです。最も好みだったのはぬる燗で、次いで飛びきり燗か熱燗でした。これまでお燗を何酒か試してみましたが、今回の「雪の茅舎」のぬる燗は、最も好みの味わいかもしれません。
「雪の某社」山廃純米を拙ブログで取り上げるのは2回目で、2013年7月以来となります。当時の感想はこちら。
家呑み-雪の茅舎 山廃純米 (H24BY)
今回の感想と前回の記事を比較すると、味わいの表現に若干の違いはありますが概ね同じかな、と思いました。造りが安定しているんですね。
山廃のお酒ですが、ガツンとした味わいではありません。冷酒でもお燗でも呑んでいてどこかホッとさせてくれる、優しい印象のお酒でした。
雪の茅舎 山廃純米 (R3BY)
醸造元:株式会社齋彌酒造店(秋田県由利本荘市)
原料米:国産米,精米歩合:65%
アルコール度数:16度,日本酒度:記載無し
酵母:記載無し,酸度:記載無し,アミノ酸度:記載無し
製造年月:2021年12月
購入場所:髙原商店,価格:2,300円+消費税(1800ml)
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