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2021/08/22

家呑み-天賦 純米吟醸

鹿児島県で造られた日本酒を初めて呑みました。「天賦(てんぶ)」純米吟醸、蔵元は鹿児島県日置市の西酒造株式会社です。
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栓を抜くと感じる上立ち香は、果実様な香りです。器に注いだお酒はほぼ無色透明です。

先ずは冷蔵庫で充分冷やした状態での一口目。少し優しい口当たりです。お酒を口に含むと、林檎の様な酸味とお米の旨味が口中に拡がります。呑み込むと旨味が残り、暫く味の余韻に浸れます。嫌な雑味を感じません。

口中で転がすと、果実の様な香りが鼻腔を抜けていき、酸味が口中に拡がります。室内に置いて少し温んでくると、旨味が前に出てきてふくよかな味わいになりました。

雑味が無く、酸味と旨味のバランスが取れた奇麗な味わいです。

開栓後は3-4日から1週間置きに呑んでましたが、旨味が徐々に出てきました。鰤の照焼と合わせた際は、料理の味が引き立ちましたねぇ。

温んだ状態での味わいの印象から、久しぶりに(しかも真夏に:p)お燗に点けてみました。開栓から1週間後の事です。

5℃位(冷酒 雪冷え)……この時は開栓時の印象とほぼ同じで、林檎の様な酸味と旨味がバランスよく出ていました。
20℃位(所謂冷や)……口当たりが柔らかくなりました。酸味も柔らかくなって冷酒よりも呑み易くなりました。
30℃前後(日向燗)……口当たりは柔らかいままで、酸味と旨味が程よく感じられます。
35℃前後(人肌燗)……旨味がやや出てきました。酸味と旨味のバランスは個人的には好きです。
40℃前後(ぬる燗)……再び酸味が主の味わいになりました。これはこれで呑み易いと思います。
45℃前後(上燗)……味わいの傾向としてはぬる燗と同じでした。
50℃前後(熱燗)……酸味を先に感じてから旨味が出てきますが、これまでよりお酒が口中でまとわりつく様な感触でした。
55℃前後(飛びきり燗)……酸味、旨味に甘味を感じますが、少々味わいにまとまりが無くぼやけた印象です。
燗冷まし(25℃位)……旨味主体で甘味と酸味を仄かに感じますが、少しだれている様に思いました。

上記の様な感想でしたが、個人的に好きだった温度帯はぬる燗で、次いで人肌燗でした。あくまで個人的な感想ですが、お酒の温度を上げすぎると味わいにまとまりが無くなった様に感じました。

原料米ですが調べてみると山田錦が使われているようです。色々と試してみて一本芯が通っている様な、しっかりと味が出ているなと思いました。料理と合わせ易いですし、単独で呑んでも味わいを楽しめるお酒でした。


天賦 純米吟醸
  醸造元:西酒造株式会社(鹿児島県日置市)
  原料米:国産米,精米歩合:50%
  アルコール度数:15度,日本酒度:記載無し
  酵母:記載無し,酸度:記載無し,アミノ酸度:記載無し
  製造年月:2021年4月
  購入場所:はせがわ酒店グランスタ店,価格:3,500円+消費税(1800ml)


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