家呑み-刈穂 山廃純米 生原酒 番外品
秋田県のお酒です。普段は銘酒居酒屋で呑む機会が多い「刈穂(かりほ)」で、その中でも今回購入したのは番外品です。醸造元は秋田県大仙市の刈穂酒造株式会社、発売元は秋田清酒株式会社です。
このお酒の何が番外品かと言うと...
日本酒度が+21、辛口も辛口、超大辛口のお酒です。
にしてもラベルですが、ものすごく「生原酒」を主張していますねぇ。この迫力に圧倒されて買った次第です(^_^;
開栓直後、穏やかな上立ち香ですがヨーグルト風な香りもチョイと感じました。黄色系の刈安色を薄くした色合いです。
先ずは一口目、いつもの通り冷蔵庫から出した直後のキンキンに冷えた状態で。
口当たりはきつくなかったです。口に含むと酸味や旨味も感じるのですが、味を支配しているのはやはり辛さです。後味に残るのは旨味でしょうか。
開栓から数日後に呑んだ印象は開栓時と変わらず、穏やかな香りと辛さが全体を支配していてその中から旨味や酸味が見えてくる味わいでした。濃醇超大辛口なお酒です。
日本酒度はメチャ高いのに加えアルコール度数も19度とこれまた高めなので、一度に沢山は呑めません。チビチビ飲んで1ヶ月半経ちますが、味わいの変化は殆ど感じません。
チーズを食しながら呑むと、酸味が引き立つチョイと違った味わいも楽しめます。
また、お燗でも呑んでみました。温度による味の違いはと言うと...
30℃前後(日向燗)……温めすぎて呑めなかった...
35℃前後(人肌燗)……辛さが少し抜けて酸味が出てきました。が、まだまだ大辛口の味わいです。
40℃前後(ぬる燗)……今度は旨味が出てきました。味は落ち着いてきた感じです。
45℃前後(上燗)……辛さと旨味ではまだ辛さの方が強く、反って酸味は殆ど感じません。少し平坦な印象です。
50℃前後(熱燗)……旨味が前面に出てきて、これまでの温度帯よりも万人受けしやすいかもしれません。
燗冷まし(15℃位)……酸味が戻ってきました。辛さは相変わらずの大辛口です。だれませんしぶれません。
試した中では、熱燗が最もアチキ好みでした。お燗に点けた方が「超大辛口なのに旨味もある濃醇なお酒」の印象を強く感じました。酸が高く華やかなお酒に呑み飽きたら、どっしりと腰を据えた超大辛口なこのお酒を呑むのも一興かもしれません。
秋田伝統の銘酒 刈穂 山廃純米 生原酒 番外品+21
醸造元:刈穂酒造株式会社(秋田県大仙市),製造者:秋田清酒株式会社(秋田県大仙市)
原料米:国産,精米歩合:60%
アルコール度数:19度,日本酒度:+21
酵母:記載なし,酸度:記載なし,アミノ酸度:記載なし
製造年月:2012年2月
購入場所:髙原商店,価格:2,940円(1800ml,税込・当時)
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