家呑み-九頭龍 純米吟醸燗酒
福井県は「黒龍(こくりゅう)」で有名な黒龍酒造株式会社がお燗専用に造ったお酒、「九頭龍(くずりゅう)」の純米吟醸です。
渋いラベルです。無色透明で開栓した時の上立ち香は殆ど感じません。
いきなりお燗に点けるのではなく、チョイとひねくれて先ずはキンキンに冷えた状態からいただきます。
旨味主体の味でコクがかなりあり、後味もかなり残ります。
口中で転がすと酸味を伴った旨味を感じますが、奥からほんのちょっぴりカラメル様な甘味もあります。
何となく熟成酒の様な味わいなのは、長期熟成したお酒だからでしょうか。
冷えているとチョイと呑み手を選びそうな味わいで、アチキはそう多くは呑めないかもしれません。
冷えたままでの呑みはこの辺にして、それではお燗に点けてみましょうか。温度による味の違いはこんな感じでした。
30℃前後(日向燗)……酸味が出てきて冷えているときよりも濃い味わいになりますが、口当たりは柔らかくなるので反って呑み易かったです。
35℃前後(人肌燗)……旨味と酸味のバランスが取れて、日向燗よりも呑み易くなります。
40℃前後(ぬる燗)……もっと味が出てくるかと思ってたら、何だか落ち着いてきました。後味の程良く残っていて、心地よいです。
45℃前後(上燗)……味わいが変わってきました。酸味はほんのチョイと感じるだけ、後から旨味が口中に拡がります。口当たりの柔らかさも増し、さらに呑み易くなりました。
50℃前後(熱燗)……味の傾向は上燗と似ていますが、少し味が落ち着いた?薄まった感がありました。幾らでも呑めそうで、ある意味ヤバイです(^_^;)
55℃前後(飛びきり燗)……熱燗と殆ど変わらない味わいでした。
お燗用に造られたお酒だけあって、やはりお燗での味わいは格別でした。アルコール度数も低いので、お燗でも呑み疲れする事は少ないんじゃないかな、と思いました。
温度を変えて色々試しましたがて、上燗辺りで味わいが変わってきたのが面白かったです。食中酒として呑むから上燗から熱燗、食後は少し温度を下げてぬる燗や人肌燗でいただくのが、アチキの流儀になりそうです。
寒い日の仕事帰り、ふと立ち寄った居酒屋できれいな女将さんにこのお酒をお燗に点けてもらったりしたら....身も心も暖まるかもしれませんねぇ(*^_^*)
九頭龍 純米吟醸燗酒
醸造元:黒龍酒造株式会社 (福井県吉田郡永平寺町)
原料米:国産酒造好適米100%,精米歩合:55%
アルコール度数:14.5度,日本酒度:記載なし
酵母:記載なし,酸度:記載なし,アミノ酸度:記載なし
製造年月:2011年10月
購入場所:髙原商店,価格:2,783円(1800ml,税込・当時)
いやぁ、あの時は本当に暖まりました。
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