いちべえ高瀬斉先生の日本酒講座(2007年2月)
飲んだお酒はどこへ行く?アルコールは胃(20%)や小腸(80%)などで吸収される→血液→肝臓へ、大部分のアルコールはアセトアルデヒドに分解される。2~10%はそのまま体外へ。
アセトアルデヒド……有害、悪酔い・二日酔い・赤面・動悸→分解されて酢酸になる(無害)→血液により全身を巡って炭酸ガスと水に分解アルデヒド脱水酵素(ALDH)
・ALDH2……アセトアルデヒドが低濃度で働く
・ALDH1……高濃度にならないと働かない→アセトアルデヒドが中々分解されない、悪酔いの原因日本人の約半数(約44%)はALDH2が弱いか欠けている=酒に弱い、慣れない。
モンゴロイドに多い、黒人・白人は0%
縄文人と弥生人、弥生時代にALDH2が弱い人が大陸から日本に入る。Jカーブ効果
1日の飲酒量と全死亡率を調べると、全く飲まない人よりも適量飲む人の方が死亡率が少ない。飲酒量が多くなると死亡率が上がる。健康の薦めに「規則正しい生活を送ることは、酒は1日2合まで」とある。
年取った大酒飲みは年取った医者より多い(イギリスの格言)女性はお酒が弱い?
・同じ体重で男女を比較すると、同じ量のお酒を飲んだとき女性の方が血中濃度が高い。
・女性ホルモンにアルコールの分解を抑える働きをするものがある。
故に、女性はお酒が弱い......周りを見ると信じ難いが(誰とでもなく......)日本酒の効用
・毛細血管の働きを良くする
・ガンに対する抵抗力をよくする。
・色白、肌がツルツル……杜氏さんの手
・毎日2合以上飲む人にHDL(善玉コレステロール)が多い酒の十徳
・独居の友 ・万人が和合
・位無くして貴人に変わる
・推参に弁有り ・延命の効
・百薬の長 ・毒を消す
・憂いを払う ・労をたすく
・寒気の衣・「百薬の長」の謂われ
楽しい時はハッハ(8×8)と笑う、悲しい時はシクシク(4×9)と泣く、8×8+4×9=100
またはニコニコ(2×5+2×5)笑う、2×5+2×5=100アルコール血中濃度と酔い
・0.02~0.04%……爽快期、ビール大瓶1本,日本酒1合程度
・0.05~0.1%……ほろ酔い期
・0.11~0.15%……酩酊初期
・0.16~0.30%……酩酊期、ビール大瓶4~6本,日本酒4~6合
・0.31~0.4%……泥酔期、ビール大瓶7~10本,日本酒1升
・0.41~0.5%……昏睡期、最悪は死に至る一気飲みなど短時間でアルコールを摂取した場合、いきなり泥酔期や昏睡期になる→急性アルコール中毒
以上のような内容です。お酒はほどほどに飲む分には健康に良いが、多く摂りすぎると毒になる。適量が肝心、人によって適量は異なりますけどね。
講義の後は宴会です。今回は秋田県湯沢市の老舗木村酒造の米山様がいらっしゃったので、そこのお酒「福小町」を中心に6種(だっけ?)をいただきました。定番品ではなく限定品,番外品ばかりでしたが、殆どのお酒が柔らかい口当たりに酸味,旨味,甘味が程よく感じられて呑みやすかったです。冷やに燗にと色々呑んだので早めに酔いが廻ってしまい、これが一番、てのは忘れてしまいました(^o^;)
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