荻窪いちべえ 奈良萬 唎き酒会(2006年 2月)
2月13日(月)荻窪いちべえにて月例の唎き酒会が開催されました。今月は福島県喜多方市の夢心酒造株式会社の奈良萬です。奈良萬の唎き酒会は今回が2回目です。個人的に好きなお酒の一つです 。19:30開始との事でしたが、ちょっともたもたしてたら遅れてしまい、19:40分頃お店に着きました。会はすでに始まり、2,3お酒が供されてました。
先ず始めに頂いたのは、蔵元が奈良萬の他に造っている「夢心」大吟醸を。これは昨年の鑑評会出品酒だそうです。呑んでみると吟醸香は感じるものの味に個性を感じられません。平凡な大吟醸酒といった感じです。奈良萬の大吟醸酒を期待していただけにちょっと残念です。
今回出品されたお酒は前述の「夢心」も含めて7種類。乾杯酒の「夢心」大吟醸以外は「奈良萬」でした。写真はその一部です。
いちべえさんでの唎き酒会では乾杯の後は出品されたお酒が一遍に振舞われるのですが、今回は蔵元の東海林専務の計らいもあって一種類ずつ試飲していきました。同じ種類のお酒で製造年度の違い(古酒と新酒)による味の違いと、瓶詰めするタイミングによる味の違いを比べてみるといった内容です。
先ずは、製造年度の違いから。純米無濾過生原酒15BY,16BYと17BYの3種の呑み比べ。15BYと16BYは-6℃で寝かしていたそうです。試飲は古い順から。15BYはやさしい口当たりでまろやかな味がします。ぬる燗につけると、しっかりした味わいになります。16BYは15BYに比べてやや辛く酸味も感じます。ぬる燗では辛味はとびますが、やや苦味が感じられます。17BYは今年の新酒です。先の2種に比べて硬い味わい、まだ若く感じます。2,3ヶ月程度寝かせてみたいお酒です。3種の中では15BYが気に入りました。
次は同じお酒でも取り方の違いよる味の比較です。純米無濾過生原酒17BYと中垂れ17BYです。中垂れは荒走りの後に取れるお酒です。普通の17BYと比べて中垂れの方がややガス感が感じられます。また呑んだ後から酸味が感じられます。中垂れの方が普通の17BYより呑みやすかったです。
残る2種は純米生酒おりがらみと純米酒ひやおろし(火入れ)です。おりがらみは最もガスが強かったお酒で、冷えた状態ではそのガス感がちょっと強過ぎるかなと思いましたが、常温程度に温むと呑みやすくなりました。ひやおろしは去年の秋に発売されたお酒ですから16BYになります。もともと奈良萬はやや酸味を強調しながらも旨みも感じられるお酒なのですが、このひやおろしが旨みと酸味のバランスが最もアチキの好みに近かったです。お燗につけると旨みが強調されます。
会の後半は出されたお酒を手当たり次第呑んでしまいます。熱燗にしたら美味しかったお酒があったのですが、どの種類だったか忘れてしまいました。
ともあれ今回の唎き酒会も満足のいく会でした。
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