カワイコンサート第2000回記念 横山幸雄&東京吹奏楽団 ピアノコンチェルトの夕べ を聴いて
厳密に言うと昨日ですね、文京区後楽園にある文京シビックホールで開催された件名のコンサートを聴いてきました。主催は(株)河合楽器、使用するピアノは当然同社製、3年前に発表した「SK-EX」だそうです。吹奏楽を担当した東京吹奏楽団は私が所属している武蔵野市民交響楽団(MCSO)のOG&Claトレーナーの山崎泰子先生が所属していて、その縁もあって今回聴きに行った次第。当日のプログラムは次の通りでした。
指揮:汐澤 安彦(東京吹奏楽団常任指揮者)
吹奏楽:東京吹奏楽団
ピアノ:横山 幸雄
曲目:
・キャンディード序曲/L.バーンスタイン(W.ビーラー編)
・グローバル・バリエーションズ/N.ヘス
・吹奏楽のための「第二組曲」/G.ホルスト
・アルメニアンダンスPartⅠ/A.リード
・アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ/F.ショパン(淀 彰編)
(吹奏楽版日本初演)
・ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16/E.グリーグ(建部 知弘編)
前半は吹奏楽のベーシックレパートリーから最近の曲まで、何となく聴いていて楽しい曲でした。吹奏楽を知らない人でもその醍醐味を楽しめる、そんな感じのプログラムです。汐澤さんの指揮はCDでは何度か聴いたことがありますが、生で聴いたのは初めて。CDでも感じましたが、テンポ設定が他の人よりもやや早かったです。今回のプログラムでは微妙に早いテンポ設定が功を奏していた様に思えます。キャンディード序曲やアルメニアンダンスの後半部などはスリリングな演奏で楽しめました。あのテンポ、普通のアマチュア楽団では崩壊してしまいます。それを、見事に纏め上げるのですから流石プロです。木管と金管のバランスも綺麗でしたね。勉強になります。
後半は今回の演奏会のメイン、横山さんのピアノを中心にしたプログラム。吹奏楽は必要最小限の編成でした。オリジナルの弦楽器パートはクラリネットやサクソフォン等の木管楽器が担当していましたが、管楽器では表現しにくいトレモロやアタック等を補強する為か、マリンバが活用されていました。
普段、ピアノ曲は聴かないもんですから、実は予備知識は殆どありませんでした。ショパンのこの曲は初めてだしグリーグのPf協奏曲は多分中学校の授業以来で冒頭部だけ知っている、と言った按配です。いざ、演奏を聴くと、横山さんの演奏は何て言うか「綺麗な演奏」とでも言いましょうか、決して激してなく流れるようなタッチで繊細な演奏、と言う感想です。ホールの天井が高い故やや長く柔らかい残響の為か、ピアノも伴奏の吹奏楽も柔らかい感じの音色がしていて上手く溶け合っていたと思います。全てのプログラムを聞き終わった後は、何とも言えない至福感でいっぱいでした。ここの所、塞ぎがちな日々が続いていたのですがその鬱憤を晴らしてくれた気持ち良い時間を過ごさせていただきました。
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