アルフレッド・リード博士逝去
吹奏楽で音楽を始めて今も吹奏楽が好きで続けていて、どっぷりとまでいかなくても吹奏楽が身近に存在している身として、この事はやはり避けては通れないでしょう。
去る9月17日(現地時間)夕刻、作曲家のアルフレッド・リード博士は老衰のため逝去されました。享年84歳。
博士は国際的な作曲家で世界中のバンドと演奏活動を行っている吹奏楽の第一人者でした。日本に於いての活動は1981年の初来日からで、以降80回以上来日しレコーディング,プロや多くの市民バンド、高校・中学のバンドと協演し、また彼らのために多くの作品を書いてきました。詳しい事は日本側マネージメントのAPIのWeb Siteにあります。
博士の作品は、学生向けの比較的易しい作品からプロ吹奏楽団がプログラムに「本気」で取り上げる作品まで多岐に渡ります。またJ.S.バッハの作品の吹奏楽編曲も数多く手がけました。若い頃は映画音楽やミュージカル作品の吹奏楽編曲も行っています。博士の吹奏楽界に於ける最大の功績は、このように演奏・鑑賞に堪えうる吹奏楽作品を数多く提供してきたことだと思います。
私が初めて博士の作品を演奏したのは、高専1年生の頃だったと思います。学生時代は演奏するより他の大学の演奏会で聴く方が多かったのですが、社会人になり一般バンドに入ったら演奏する機会は増えてきました。
演奏した曲はオリジナル作品だけでも覚えている限り.....
「序曲インペラトリクス」「音楽祭のプレリュード」「ヴィバ・ムジカ」「アルメニアン・ダンス」「サリューテイションズ」「オセロ」「パンチネロ」「序曲春の猟犬」「第二組曲」「法華経からの三つの啓示」「エル・カミーノ・レアル」「ハムレットへの音楽」「カリブ舞曲」「カーテン・アップ」「アルメニア賛歌」「小組曲」「第一組曲」etc.....
残念ながら博士が作曲した交響曲(勿論吹奏楽)を演奏した事はありません。が、一人の作曲家の吹奏楽オリジナル作品をこれだけ多くの演奏しています。これにバッハの吹奏楽編曲作品やポピュラー編曲作品も含めると、少なく見て2年に1回は博士の作品を演奏してきた事になります。やっぱり博士の恩恵に与っていた事になるでしょう。
博士を初めて見かけたのは3,4年前の「A.リード音の輪コンサート」で指揮をしたときでした。その時はプロフィールで見る写真よりも少し小さくなったななんて思いました。最後に見かけたのは、昨年4月東京佼成ウインドオーケストラの定期演奏会で「アルメニアンダンス」を取り上げたときで、丁度来日しており演奏会にご夫婦で招かれてました。演奏会終了後、中高生にサインぜめにあっていました。私は遠巻きに見ているだけで、直接話す機会はありませんでした。
私達の出来る事は、博士の作品をこれからも演奏して後世に残す事だと思います。
博士のご冥福を心よりお祈りします。
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