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2005年7月

2005/07/29

2005国際クラリネットフェスト TAMA東京 行ってきました-2

前回の続きです。

楽しかった大ホールの吹奏楽コンサートの次に寄ったのは、小ホールで行われていた「クラリネット・コンピューター・映像のコラボレーション」、現代音楽の様ですが何も予備知識が無いままホールへ。舞台には譜面台の他に楽器の音を集音するためのマイクが設置されてます。また、大きなスクリーンも用意されています。プログラムは次の様な内容です。

クラリネット・コンピューター・映像のコラボレーション

ハリー・スパルナーイ(Bass Cla)[オランダ]
 ・バスクラリネットのためのソリテュード/湯浅譲二

十亀正司(Cla)[日本]
 ・クラリネットとコンピュータのための「変容」/莱 孝之

ハリー・スパルナーイ(Bass Cla)
 ・バスクラリネットとインタラクティブ・マルチメディア・システムのための「拡大」/松田 周(世界初演)
 ・バスクラリネットとインタラクティブ・マルチメディア・システムのための「統一」/美山千香士(世界初演)

当然、どれも初めて聴く曲です。「ソリテュード」はもともとBb Claの為に書かれた曲をバスクラ用に書き直した曲。バス・クラリネットでは現代曲でよく聴かれる「重音」奏法が用いられています。

その他の3曲は、楽器音をコンピュータによってエフェクトさせたり、楽音に合わせてスクリーンに映像を映したりします。耳だけでなく目(視覚)から受ける印象効果も考えた作品です。ハリー・スパルナーイの演奏はスラップ・タンギング,重音,タッピング,サウンド・クラスター等現代奏法が多用されています。ソプラノ・クラリネットでは表現しにくい奏法をバス・クラリネットで自在に表現しています。現代曲におけるバス・クラリネットの可能性を示した作品だったと思います。でも、再演されるかな.....

普段聴いているクラシック音楽やJazzとも全く違った別世界の音楽でした。不思議な体験でした。


最後はまた大ホールで、゛ビュッフェ・クランポン創立180周年記念コンサート"「フェスト・フィナーレ・コンサート」を聴きました。クランポンを使用している演奏家達の競演です。整理券をもらったら500番台、真ん中位でしたね。というか、この会場にそんなにいるんか!!といった感じです。リハーサルが押して開場時間が15分位遅れたのですが、エントランスは人、ひと、ヒト。空調が効かないくらいの熱気です。やっとこさホールに入って、やや下手よりの席に座って開演を待ちました。ビュッフェ・クランポンの社長の挨拶の後、コンサートは開演しました。プログラムは次の通りです。

フェスト・フィナーレ・コンサート

伊藤寛隆,松本健司,亀井良信(Cla)[日本]
 ・ディベルティメント第三番 KV Anh.229-3/W.A.モーツァルト

山本正治,四戸世紀(Cla)/岡崎 悦子(pf)[日本]
 ・ペダル・ピアノのための練習曲より/R.シューマン

R.ヴァン・スパンドンク(Cla)[ベルギー]/遠藤直子(pf)[日本]
 ・クラリネットとピアノのためのソナチネ/J.ホロヴィッツ

G.ドゥプリュ(Cla)[フランス]/高瀬真由子,杉山瑠璃,森まりや,武田芽依(St)[日本]
 ・クラリネットと弦楽四重奏のための序奏、主題と変奏/C.M.ウエバー

浜中浩一(Cla)[日本]
 ・クラリネットのための螺旋状の視界/三善 晃

武田忠善[日本],R.ヴァン・スパンドンク(Cla)/岩村 力(Cond),アンサンブル”ストロフィナーレ”(Orch)
 ・コンチェルト・シュトゥック第一番 ヘ短調/F.メンデルスゾーン

M.アリニョン(Cla)[フランス]/枝並千花,粕谷 吏,松沼禎子,三宅依子(St quartet)/岩村 力(Cond),アンサンブル”ストロフィナーレ”(Orch)
 ・アプラサス/J.M.フェラン

古典から現代曲まで多種多様な曲が並びました。演奏はどれもクラリネットの表現力を存分に生かしたいて聴き応えのあるものでした。甲乙つけ難いのですが、印象に残っているのはG.ドゥプリュ,浜中浩一にM.アリニョンの演奏でしょうか。特にG.ドゥプリュさんの艶やかな音色にはうっとりしました。浜中浩一さんとM.アリニョンさんは現代曲を演奏しましたが、テクニックは勿論のことその表現力には感動しました。朝からいたのでちょっと疲れ気味でしたが、待った甲斐がありました。もうこんな演奏会は日本では聴けないかも....素晴らしい演奏が聴けてとても満足でした。


コンサートの合間に展示ブースへも行きましたが、いろんなメーカ/販売店の展示があって面白かったですね。個人的にはバスクラリネットやコントラバスクラリネットの関連品で目新しいのが無いか探してたけど、今ひとつ見つからずちょっと残念でした。楽譜を展示販売していた「ザ クラリネット ショップ」と「ビムスエディション」の共同ブースでは散財してしまいました。オブロー・クラリネットアンサンブルが使用している楽譜が出版されていたり、ヤン・ギュンスのサイン入り楽譜があったりと思わず手に取ってしまいそのまま買ってしまいました。(^_^;他にも欲しい楽譜があったのですが、他のお客さん(多分学生)に圧倒されてしまい近づく事もできませんでした。別のブースでは、セラミッククラリネットも試奏してきました。重かったけど意外と木管クラに近い音色でしましたねぇ。楽器を展示していたムジカセラミカ振興会の方にもっと軽くならないかと訪ねてみたら、内径を広くするかもとの回答。念の為、ABS樹脂製クラが出るまで使われていた金属管クラ(通称めたるくら)は、内径は木管と同じで外径は木管より細い事を話してみましたが、ご存知ないようでした。セラミッククラがどうなるかは今後の楽しみです。

何はともあれ一日中クラリネット三昧、練習休んでまで行った甲斐がありました。

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《2009年8月14日追記》

ビムスエディション社は、社長が亡くなられてから2008年11月に業務を停止してしまい、他社より再販されていない出版物は現在入手不可能との事です。

2005/07/28

2005国際クラリネットフェスト TAMA東京 行ってきました-1

24日の日曜日、念願かなって2005国際クラリネットフェスト TAMA東京に行ってきました。最も聴きたかったのは22日金曜日の夜のJazz セッションだったのですが、仕事その他で都合がつかず最終日だけ行きました。

9:00頃に会場のパルテノン多摩に到着、事前に購入したチケットを「ワンデイ・パス」に交換し、ついでに午後の「井上道義とスーパーウィンドオーケストラ」の指定席券も入手。スケジュールを確認すると、別会場のパルナソス多摩・シューベルトホールでのモーニング・リサイタルが10:00からとの事。それまで時間があったのでエントランスをふらついていたら、新潟のDさんご夫妻とばったり再会。奥さんとは初めてでしたが、Dさんとは何年ぶりだろう。暫く話した後、小雨降る中シューベルトホールへ。パルテノン多摩からは歩いて15分ほど離れた場所にあります。

シューベルトホールでのプログラムは次の通り

モーニング・リサイタル

ウナ・ヴォーチェ(カルテット) [アメリカ]
 S.コープランド/R.ウィケンズ(Bb Cla)/N.オラフスキー(Alt Cla)/D.アレン(BassCla)

 ・ローレル・ブランチェス/E.バス (Cla四重奏 世界初演)
 ・ソニック・フレアー/C.ヴェレス (世界初演)

P.セルヴァンテス=オヘダ(Cla)/J.A.F.ザモラ (pf) [メキシコ]
 ・サラバンド/A.マルケ
 ・「神は死なない」マケドニア・アルカラの音楽に基づく/P.セルバンテス

アンサンブル・ソノリテ [日本]
 青山秀直/砂場敦子/村西俊之/青山映道

 ・タンゴの歴史/A.ピアソラ

C.C.リン(Cla) [台湾]/J.Y.ワン(pf)
 ・ガヴォットと5つのドゥーブル/J.P.ラモー
 ・クラリネットソナタ第二番 変ホ長調/J.ブラームス

一通り聴いた感想としては、現代曲あり古典ありでそれぞれが得意(と思われる)ジャンルに挑戦されてて熱い演奏でしたね。P.セルヴァンテス=オヘダの演奏した作品はメキシコ音楽を題材にしているのでしょうか、ラテン音楽風で聴いてる方も楽しかったです。アンサンブル・ソノリテの「タンゴの歴史」は私も大好きな曲。注目していましたが、リズムの取り方やアルペジオの演奏の解釈など変わっていて違和感も感じながらもアンサンブルとしてはまとまっていたなと思いました。できれば、1stはEb Cla、3rdはBasset Hrnで演奏して欲しかったですね。


シューベルトホールでの演奏に満足しながらメイン会場のパルテノン多摩に戻り、レストランで昼食。そして、午後は大ホールでの「井上道義とスーパーウィンドオーケストラ」と小ホールの「クラリネット、コンピューター、映像のコラボレーション」を、夜間はまた大ホールで「フェスト・フィナーレ・コンサート」と聴いてきました。

スーパーウィンドオーケストラは今回注目していたプログラムの一つです。普段はオーケストラや室内楽で活躍している国内外の著名なクラリネット奏者が吹奏楽を演奏するとどうなるか面白そうですし、今回初演されるクラリネット協奏曲も興味深々です。パンフレットを見ると案の定、クラリネットパートはすごいメンバーです。Solo&1stパートは外国人ばかりです(^_^) 当日のプログラムは次の通りです。

井上道義とスーパーウィンドオーケストラ

 ・祝典序曲 作品96/D.ショスタコーヴィチ
 ・吹奏楽のための第1組曲 変ホ長調 作品28a/G.ホルスト
 ・吹奏楽のための第2組曲 ヘ長調 作品28b/G.ホルスト
 ・ドン・ファン/R.シュトラウス

 ・ブルックリン・ブリッジ(独奏クラリネットと吹奏楽のための)/M.ドハティ (日本初演)
  クラリネット独奏:橋本杏奈
 ・W.ディズニー ムービー
 ・コマンド・マーチ/S.バーバー

 ・アンコール~クラリネット・ポルカ

祝典序曲はテンポが速いかったですねぇ。クラリネットのソロの部分は1st全員で演奏してた様な。ただでさえ早いフレーズばかりなのに乱れず演奏できるのは流石です。アチキにはできません。

ホルストの組曲は第一番はやや遅めのテンポ。間奏曲のSoloクラリネットの歌い方やバランスは見事。第二番は中庸のテンポ。第2曲の無言歌の冒頭はObのSoloが通常なのですが、今回はクラリネットのSoli。やはりきれいでしたねぇ。使用楽譜はどちらともホルストのオリジナル版の様です。

ブルックリン・ブリッジはこのプログラムで一番注目していた曲です。吹奏楽伴奏によるクラリネット協奏曲は最近ですとP.スパークやM.エレビーが書いてますが、申し訳ないですが今回の作曲者M.ドハティは知りません。それだからどんな曲なのか楽しみでもあります。独奏者の橋本杏奈さんは何と若干16歳!!彼女の演奏も楽しみです。

曲は3楽章で構成されてました。現代風な曲調ですが、3楽章ではサンバに似たリズムも出てきます。独奏クラリネットは細かいパッセージは勿論、ハイトーンやグリッサンドまで出てきます。かなりテクニックを要求される曲です。杏奈さんの演奏は、見かけとは裏腹に力強く伸びやかで、とても16歳とは思えない堂々とした演奏です。聴く人をぐいぐい引き付けてきます。圧倒的な演奏で曲は終わりました。すごい!の一言です。

プログラムの後半はディズニー音楽のメドレーとマーチです。もうこの辺りになると、指揮者の井上道義さんも楽しんでタクトを振ってます。このディズニーのメドレーははじめて聴いた曲でした。おそらく海外の出版社の楽譜でしょうか。

アンコールはクラリネットポルカ、もうクラリネット奏者はのりのりで楽しんでます。1回では終わらず2回目の演奏が始まると、外国人の奏者達が立ち上がるわ歩き出すわ、終いにはクラリネット奏者全員が立って演奏してました(^_^;

楽しい演奏会でした。

この続きは別稿で。

2005/07/27

今日の呑み-荻窪いちべえ

23日の日本酒講座を゛つまらない仕事゛でキャンセルしてしまったお詫びと、台風で空いているだろうという目論見から仕事帰りに荻窪いちべえに寄りました。

入り口の扉を開けると案の定空き空き:p すんなりカウンターに通されて、先ずは中生ビールを一杯。注文した料理は、じゃこ豆腐,ツナサラダ,鳥の唐揚げいちべえ風,後から冷やしトマトと割子うどん。最初はやや油が多い料理を後半はさっぱりした料理になりました。それに合わせて呑んだお酒は次の通り。

 ・中生ビール(サッポロ)
 ・純白二峯 純米吟醸 無濾過原酒 山田錦(H17.7製造)
 ・南 純米大吟醸 斗瓶取り壱号
 ・純白二峯 純米吟醸 無濾過原酒(H17.6製造)
 ・くどき上手 +20 玄米仕込
 ・瑞冠 ...だったと思う、もう覚えていない...

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南を除いては口当たりのすっきりした、中にはやや水っぽい味の濃くないお酒になりました。

純白二峯は新潟の加茂乃井酒造さんのお酒です。ここの蔵は、“泉流酒造方法”家元四代目の多賀友夫氏の指導の基、女性だけで醸しているそうです。ここのお酒をいただくのは今回が2回目。初めていただいたのは高瀬先生の日本酒講座6月の会の時でした。その時はすっきりした呑み口だけど旨味や酸味が強いわけでもなく米の味が強調されるでもなくちょっとピンボケな味に感じて、これをあと2-3ヶ月寝かせるといいんじゃないかな、と周りの人たちと話したのですが、今日呑んだお酒(H17.7製造)は以前よりも米の味がするややしっかりした味わいに変わっていました。本当に同じ蔵のお酒なの?と思ったくらいです。後で前回の残り(H17.6製造)も呑んだのですが、やはり味が違います。

おそらくここの蔵は酒造りに関してまだ試行錯誤の段階かなと思われます。これからもっと伸びるのではないでしょうか。今後に期待したい蔵です。


南の斗瓶取り壱号は、純米吟醸では何度も呑んだ事がありますが、純米大吟醸では初めて。純米吟醸よりも酸味が強く感じます。ガス感も強くお猪口に開けてもプチプチとガスが泡をたててます。美味しいお酒です。

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くどき上手 玄米仕込みは先週入荷したお酒、ラベルはいつもの美人画ではありません。玄米は掛米で使われています。透明な瓶に入れているので酒の色がわかるかと思いますが、黄金色をしています。色だけでは日本酒じゃないような感じです。呑んでみるといい意味で水っぽく日本酒度+20と大辛口の割には呑みやすいです。それと、酸味とも旨味とも言えない味がします。所謂「複雑味」というものでしょうか。精米した米では味わえない味覚です。この「複雑味」は酒の温度が上がるとさらに感じます。面白いお酒です。

気が付くとお店に3時間もいた事に、今日はやや呑みすぎました。

2005/07/23

関東で震度5強の地震

小さいゆれは頻繁にあるのですが、今日のは大きかったです。16:35頃千葉県北西部を震源とする強い地震があり、東京都足立区では震度5強,他の地区でも震度5弱を観測しました。首都圏で震度5強を観測したのは13年振りとの事です。

私は今日は「立会いのみ」の仕事で大手町の客先に出かけていて、現場の待機所で地震に遭遇しました。横ゆれが大きくて長い間続くなぁと思っていたら、ビル管理事務所からエレベーター緊急停止&点検のアナウンスがあり、これはいつもと違うなと感じました。退局指示が出たので現場を後にし東京駅に向かうと、JRや地下鉄は運転見合わせの状態でした。現状を伝えるアナウンスや電光掲示で知る限りでは、東京駅を基点とするJR路線は新幹線を除いて当分復旧の見込みが無い事、一部のJR,私鉄,地下鉄が運行を始めた事等が判りました。

19:00頃、1時間半程度待ってもJRの主要路線の運転再開の見込みはありません。また、JR東京駅のアナウンスでは「東京メトロで運転再開しているのは銀座線と日比谷線」との事。念の為、東西線大手町駅に行って様子を伺うと「運転再開しているのは銀座線,日比谷線と丸の内線」とアナウンスしてるじゃありませんか。言ってる事が違うじゃない。情報伝達も混乱しているんですね。ともあれ丸の内線に乗って荻窪駅を目指しました。

帰宅して一通り見渡しましたが、我が家は落下物も無く無事でした。電話を見ると母から留守電が。母が住んでる足立区は震度5強でしたから、ちよっと心配になったので電話してみると、かなりゆれて棚の扉とかが開いたりしたが大事には至らなかったとの事。ほっとしました。

今回、感じたのはいとも簡単に交通網がマヒしてしまう事。後でニュースを見て知ったのですが、電車だけでなく高速道路も当然通行止めになっていました。震度5強でこんな状態ですから、阪神・淡路大震災や新潟県中越地震並の大地震が来たらどうなるでしょう。こんなものでは当然すまないでしょう。電気・水道・ガス・通信といったインフラもどうなるか判りません。最後に被害にあわれた方には心からお見舞い申し上げます。

2005/07/21

東京都立工業高等専門学校吹奏楽部 第42回定期演奏会

母校の東京都立工業高等専門学校(都立高専)吹奏楽部の定期演奏会が、7月18日(月・祝日)に同校2F中央ホールにて開催されました。私はOBエキストラでバスクラリネットで出演しました。当日のプログラムは次の通りです。

第1部 Pops Stage
 ・スターパズル・マーチ/小長谷 宗一
 ・サンチェスの子供たち/C.マンジョーネ
 ・ノートルダムの鐘/A.メンケン

第2部 Symphonic Stage 指揮:浅海 伸夫先生(都立高専講師)
 ・たなばた/酒井 格
 ・シンコペーテッド・クロック/L.アンダソン
 ・ブルー・タンゴ/L.アンダソン
 ・ウェールズの歌/A.O.デイヴィス

難易度が余り高くなく比較的聴き易い曲が並びました。これまで定期演奏会は4月後半の土曜日、場所は品川区立総合区民会館「きゅりあん」大ホールで行ってきました。しかし、最近は部員減少のあおりを受けて1000人規模のホールでの演奏会開催は色々な面で厳しくなり、今年はきゅりあんでの開催を断念してしまいました。演奏会も中断かなと思っていましたが、現役特に幹部学生が一生懸命動いて学校の中央ホールでの開催までこぎつけた次第です。

何もかも手作り&試行錯誤の連続です。舞台はあるものの、ひな壇はありません。代わりに各教室の教壇用の踏み板を幾つも並べます。指揮台が無いことも判明、吹奏楽部Web Siteの掲示板に現役達がその事を書いたら、OBが手作りしてくれました。パンフレットも今までは印刷業者に発注してたのも止めて、学校で自分達で印刷&折込します。
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部員数は今年入った1年生6人を加えて11人、彼らだけでは演奏にならないのでOB,OGやエキストラの方等を集めて、ようやく合奏できる状態になりました。出演したOB,OGの皆さんお疲れ様でした。また忙しい中出演してくださったエキストラの皆様どうもありがとうございました。

練習は6月頃から休日練習が組まれ、社会人達も参加しやすくなったのですが、私は色々と忙しく、本番前日と本番のみ参加しました。もっと早くから参加したかったのですが、都合がつかず申し訳無いです。

本番のできですが、まぁ色々と制限がある中では人に聴かせられる演奏ができたかなと思います。個々人では緊張して実力を発揮できなかった箇所もあったでしょう。また楽譜にかじりつきになってしまい、指揮を見る余裕が無く走ったりもしました。でも、これが今の彼らの実力です。今回は「演奏する楽しさ」を感じてもれえれば良し、としたい所です。打ち上げの席でも現役達に話しましたが、次回以降は「人に聴かせる楽しさ」を感じてもらいたいです。

個人的には「サンチェスの子供達」が20年振りの演奏だったので懐かしかったですね。

打ち上げの席で顧問の先生が仰ってましたが、来年度から校名が変わるそうです。今、都立高専は改革の真っ只中にあり校名変更もその一環のようです。と、言うことは、「都立高専吹奏楽部」での定期演奏会は今回が最後ということになります。OBとしては少し寂しいですが、校名が変わっても吹奏楽部が引き続き活動し年1回の定期演奏会も小規模ながら開催できれば嬉しいですね。

2005/07/17

2005国際クラリネットフェスト TAMA東京

クラリネットフェストというイベントがあります。このイベントは年1回、世界の主要都市に各国の著名なクラリネット奏者・関係者が集まりコンサート,公開レッスン,コンクールや研究発表を開いたりメーカーの展示会等を行っています。

今年はアジアで初めて、東京都多摩市で開催されます。場所はパルテノン多摩、期間は7月17日のプレイベントを皮切りに7月24日までです。オフィシャルWeb Siteはこちら

できれば全日行きたいのですが、そこは働いている身、やはり無理です。せめて平日1日と最終日の2回はと計画していたのですが、上司から日時は未定だけど仕事で現場立会いが入るかもと言われてしまい、いつでも行ける様に予定を空けなくちゃいけない状態に.....仕方ありません、平日は諦めです。でも最終日は絶対に行くぞ!!


2005/07/16

昨日の呑み-荻窪いちべえ他

風邪は完治してません。味覚は元に戻りましたが、嗅覚が未だ微妙な状態です。でも、お酒が恋しく呑み歩いてしまいました。いかんとも思ってますが止められません。

昨日は2軒、1軒目は夕食がてら荻窪いちべえ。やや混んでましたがカウンター席にすんなりと。食したのは、谷中生姜てんぷら,肉じゃがすき焼き風,アジのたたき,枝豆,冷やしトマト、それに合わしたお酒は次の通り

 ・中生ビール(サッポロ)
 ・越の雪月花 純米吟醸600K仕込 山田錦
 ・臥竜梅 純米吟醸....多分??
 ・奈良萬 純米おりがらみ
 ・くどき上手 純吟辛口+10
 ・天明 ....確か山田錦??

越の雪月花は新潟のお酒らしくすっきりした呑み口、やや温度が上がっても呑み口が変わらない気がしました。口休めのお酒にいいかも。臥竜梅は本当は無濾過生原酒が欲しかったのですが品切れだったので、別のお酒を、やはり呑みやすいお酒です。くどき上手も呑み口がすっきりしているお酒。何故かこの時期は味が濃いお酒が呑みたくありません。こういったすっきりした呑み口のお酒が欲しくなります。
奈良萬と天明は福島のお酒、どちらも酸味がやや強いお酒です。「若竹」の岩淵さんにも言われましたが、私は福島のお酒の味が最も好きです。
料理はアジのたたきが良かったですね。身が新鮮でしたし、味噌,長葱の和え方も抜群でした。

いちべえの後はPanchi、アサヒ生を3杯。英国セント・アンドリュースで行われているThe Openを見ながらのんびりと呑んでました。この大会でメジャー大会を引退するジャック・ニクラウスのプレイに目を見張りました。この日の最終ホールは確かバーディで上がったはず。さすが帝王という貫禄を感じました。
その後、たまたま相席になった方と「トローリー・バス」の話で盛り上り、3時ちょっと前に店を後にしました。

帰宅して、都立高専吹奏楽部の掲示板を覘くと、今日は練習やるとの事。当初もらっていた予定表には「休み」と書いてあったのでこんなに呑み廻っていたのに.....どうしようかな。この時間まで起きているから眠りたいし。ちょっとでも顔出した方がいいかな。
うーーーーん。

2005/07/14

また風邪っぴき

最近の寒暖の差の大きさからか、月曜日から風邪をひいてしまいました。喉が痛く全身がだるいです。段々と熱も上がってきました。とても外出できる状態じゃなかったので、仕事は月・火と休みました。薬を飲もうと思ったら常備薬は胃薬のみ!! 仕方なく風邪薬を買いに薬局まで這う様にして行くことに。情けなや。

薬を服用してからは、熱もある程度下がり喉の痛みもやや治まってきましたので仕事も昨日から復帰しました。でも完全復調まではもう少し時間がかかりそうです。薬を飲んだ直後はいいのですが、ある程度時間が経つと調子が今一になってきます。お酒も美味しく感じません。(そんな状態で呑むなって)

週末までには何とかしたいです。実は18日に本番を一つ控えているからです。今度は母校の都立工業高専の吹奏楽部の定期演奏会です。OBエキストラでバス・クラリネットを担当する事になってます。体調が悪ければまともな演奏はできません。何とかしなきゃ...

2005/07/07

いちべえ高瀬斉先生の日本酒講座3-2

6月25日に荻窪いちべえに於いて開催された高瀬斉先生による日本酒講座第3回「酒造りの神秘、米・米麹,酵母」の概要です。先日書いたものの続きで、「米麹」と「酵母」についてです。参考資料は当日配布されたテキストです。

米麹

麹は暖かく湿ったところに繁殖する。
古代縄文人はごはんを暖かく湿ったところに置くと麹菌が生えることを知る。その条件に当てはまるのが洞窟。洞窟がある自然環境下にあるものだけが麹を作成。(寒ければ焚き火)
→室町時代に酒造りが産業となり、麹造りも職業として成立(京都)
麹造りの為の室(築山に横穴)の登場

麹菌の種類
 日本酒造りには黄麹(アスペルギルス・オリーゼ)が使用される。
 味噌,醤油,味醂も同じ黄麹を使用。

 沖縄の泡盛には黒麹菌,中国や朝鮮はクモノスカビ

 今年の造りでは秋田の2品種が焼酎用の麹菌を使用。
 ・「天の戸」黒麹菌使用(クエン酸が多い)
 ・「まんさくの花」白麹菌(黒麹の人工突然変異株)生老ねしにくい酒

麹の働き、酵素
 麹の働きはお米の澱粉質を糖分(麦芽糖→ブドウ糖)に変える事で、
 これはグルコアミラーゼという酵素の働きによる。
 澱粉糊を液化するαアミラーゼ,蛋白質を分解し酒の旨味のもとである
 アミノ酸やペプチードを作る酸性プテアーゼという酵素がある。

 淡麗種はアミラーゼを強く、プロテアーゼの弱い麹で仕込む。
 糖化酵素で代用する蔵もあるが、糖化のみでアミノ酸の生成が無く本
 来の日本酒の旨味を表現するには無理がある。

 三段仕込みの場合、添えは酵素力の強いもの、仲,留は順次酵素力
 の弱いものと使い分ける。

何故、麹蓋なのか
 麹蓋の寸法:1尺4寸3分×1尺×1寸7分(433×303×52mm)
 蓋だと盛る量が少ないために相対的に表面積は大きくなり乾きやすく
 温度が上がりにくく、麹にとって繁殖しづらい環境にあり生存条件とし
 ては厳しい条件にある。
 →生きるために必死になる→しっかり破精込んだ強い麹菌になる
 →腐造防止
 
 大手は機械を使用。蔵によっては吟醸酒は蓋麹を使用するなど使い分
 けている。


酵母

麹菌が造った糖分を食べアルコールと炭酸ガスに分解するのが酵母の仕事。

M28年東大 矢部規矩治が日本で始めて清酒酵母を純粋分離
→サッカロミセス・サケ・ヤベ

M39年醸造試験所で全国の優良清酒から分離し培養した優良酵母を協会1号酵母として、初めて全国酒造家に配布

協会酵母
 「協会X号」と数字が付けられている。
 泡あり酵母・・・・6,7,9,10,11,14号 酵母によって造られるお酒の味
 わいが違ってくる。
 泡無し酵母・・・・上記数字の下2桁に01を付与、601号,1401号等。
 泡あり酵母に無い1501号がある。
 その他、小酸性酵母や高エステル生成酵母など別途契約が必要な
 酵母がある。(呼び名は数字)

泡無し酵母
 T5年に初の発見報告。
 S6年設立の新潟醸造試験場の最初の仕込が泡無しだった。
 S37年 島根県「簸上政宗」より泡無し醪の相談が醸造試験場に持ち
      込まれる。
 S44年 協会7号より泡無し酵母の分離、実用化
 S46年 協会6号より泡無し分離

 高泡酵母数億匹に1匹の割合で泡無し酵母がある。

 泡あり酵母が好気性に対し泡無し酵母は嫌気性

ハワイの泡無し酵母
 二瓶孝夫(ホノルル酒造) 戦後の酒質建て直しで招かれS36年偶然
 泡無し酵母を発見
 S45年 日本醸造協会より「技術賞」

泡無し酵母の効用
 泡消し作業がいらない、同じ大きさの樽で多量作成が可能、管理が楽

現在、8~9割の蔵が泡無し酵母を採用している。

花酵母
H10年 東京農大 中田久保により発見
東京農大花酵母研究会 全国30数社で採用

以上です。ラベルに書かれていて、酒の味を語るときに話題によく上る米、米麹、酵母について恥ずかしながら初めて知ったことが結構ありました。

2005/07/06

荻窪いちべえ 志太泉 唎き酒会

昨日、7月4日(月)荻窪いちべえで催された唎き酒会に参加しました。今回試飲したお酒は株式会社志太泉酒造の「志太泉」、静岡県のお酒です。

予定時刻の午後7時よりちょっと遅れて会は始まりました。フルネットの中野社長と漫画家の高瀬先生のご挨拶の後、乾杯をしました。「志太泉」の名前の由来は地元の地名志太郡の「志太」としっかりとした「太い志」をもって「」のように沸き立つ酒を造りたいという思いから銘々したそうです。今回、酒蔵が持ち込んだお酒は9種類、画像が暗くてちょっと見難いかもしれませんが、純米から大吟醸,今年醸したお酒から平成11年製古酒まで多彩です。
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私はこのお酒を今回始めて戴きました。種類によって味に違いはありますが、総じて感じたのは「きれいな味で呑み易い」。例えば酸味が強いとか老ね香が突出しているとかではなく、良い意味で味が平坦です。この「きれいな味」はお水に由来するのかもしれません。仕込み水を戴きましたが、やや軟らかい口当たりで雑味が無く美味しかったです。蔵の方も仕込み水の良さをアピールしていました。他の静岡県の蔵のお酒も似たような傾向の味を感じたので、この地方はこの様な味が求められているのでしょうか。

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お酒のラベルと言えば、ワインやビール,焼酎同様「顔」にあたると思っているのですが、この蔵の場合、ラベルに書かれている「志太泉」という文字は種類によって書体が違っています。個人的には「太い志」を表すのなら、もっと力強い書体の方がしっくりするように思えます。
今回試飲したお酒でどれが一番美味しかったかと問われるとちょっと返答に困ります。どれも良さがあり甲乙つけ難いです。冷えた状態で美味しい酒もあれば、お燗にして良しという酒もあります。これだけ実力を持っている「志太泉」、東京では余り見かけませんが、もっと呑まれても良いのではないでしょうか。今後も呑んでみたくなるお酒です。

2005/07/04

武蔵野市民交響楽団ふれあいコンサート 於 大野田小学校けやきホール

 武蔵野市民交響楽団は市内のホールを借りて、管弦楽や吹奏楽等の定期演奏会を年7回開催しています。これらの定期演奏会とは別にもっと気軽に音楽を楽しんでもらおうと、市内の小学校に出向いてミニコンサートを3年前から年1回のペースで開催しています。

 「ふれあいコンサート」と題したこのコンサートは吹奏楽の形式でプログラムも何処かで聴いた事のありそうな曲やPops等を選曲しています。

 今年は昨日7月3日(日)に場所は今年度新校舎が完成した大野田小学校の多目的ホール「けやきホール」で開催しました。当日のプログラムは次のとおりです。

・アパラチアン序曲/J.バーンズ
・主よ人の望みの喜びよ/J.S.バッハ(A.リード編)
・吹奏楽のための第一組曲より 3.ラグ,4.ギャロップ/A.リード

<招待演奏>大野田小学校金管バンド部
・見上げてごらん夜の星を/いずみたく (小山恭弘 編)
・マツケンサンバII/宮川彬良 (山下国俊 編)

・トランペット吹きの休日/L.アンダーソン
・バリエーションズ オン ア キッチンシンク(台所用品による変奏曲)/D.ギリス
・花/オレンジ・レンジ (山下国俊 編)

<合同演奏>
・インスタント・コンサート/H.L.ワルターズ

吹奏楽オリジナルからオレンジ・レンジまで様々な曲が並びました。オリジナル曲でも難解な現代曲ではなく、聴きやすい曲を選曲しています。

私はBass Clarinetを担当しました。練習中、意外と苦労したのはオレンジ・レンジの「花」。曲を知らない人が結構多く(私もサビしか知らなかった)、またラップの吹奏楽アレンジを演奏するのも初めてなので、最初はボロボロでした。だんだんと慣れてきましたが、抑揚の無い平坦なメロディーは演奏してる方に「飽き」が出てきます。そうならない様にさんざん注意されてました。サビの部分は印象的なんですけどね。

ホール本番前に校舎中庭で金管五重奏とSaxアンサンブルで1,2曲演奏をしてもらいました。これは学校長からかなり強く依頼があったもので、天候も気になっていたのですが、雨も降らず無事終えることができました。お客様の評判も良かったですね。

いざ開演時間、ホールに入ると客席は何と満員!!うれしかったですねぇ。金管バンドで演奏する児童達の演奏目当てのご家族の方が勿論多いのでしょうが、やはり満員の会場で演奏するのは気持ちいいものです。

肝心の演奏ですが個人的にはちょっと練習不足&事前準備でヘトヘトになってしまった事もあり、ちょっと納得いくものが出来なかった曲もありました。全体的には各人反省点はあるでしょうが、お客様は結構楽しんでいただけたようです。

最も受けがよかったのは「台所用品による変奏曲」でしょうか。この曲は8人の奏者が鍋やフライパン、ナイフ・フォーク等台所用品を楽器に見立て叩き、その裏で吹奏楽が旋律等を演奏します。MCSOでも何度か演奏した事があるのですが、これまでは人数の多い管楽器パートの誰かが台所用品を担当していました。それに反して打楽器パートは「普通の打楽器」しか担当していませんでした。そこで、今回は打楽器パートの面々が晴れて「台所用品」を担当する事になりました。勿論最前列でしかもエプロン姿(割烹着もいましたねぇ)。こういう「冗談音楽」はお客様にも楽しんでもらえます。

コンサートの中間では、招待演奏として大野田小学校金管バンド部の児童達に2曲演奏していただきました。4~6年生達で総勢88名という大所帯です。演奏はホール外で聴いていたので、どんな演出をしていたかまでは判らなかったですが、ホール内で聴いていた人によるとベルアクションなどもあって楽しいものだったようです。演奏も結構迫力もあったと思います。

コンサートの最後は金看バンド部の児童達と合同演奏です。リハーサルで演奏するまではどうなるかと思いましたが、案外楽しい演奏ができたんじゃないかと思います。

演奏はそんな感じでしたが、準備は結構大変なものでした。役員会が中心となって事前準備をしてきたのですが、いざ当日その場になって初めて気づく行動・対応が多々ありました。役員は勿論ステージマネージャーや受付等スタッフから奏者も全員総出でいろいろと働いてもらいました。感謝感謝です。演奏会の成功には団員達の見えない協力が不可欠だったでしょう。

ともあれ今年の「ふれあいコンサート」は成功を収めました。普段の演奏会とは別に、お客様がリラックスして楽しんでもらえるコンサートはこれからも続けたいものです。(準備は大変ですが)

2005/07/03

いちべえ高瀬斉先生の日本酒講座3-1

6月25日に荻窪いちべえに於いて漫画家で日本酒評論家の高瀬斉先生による日本酒講座第3回があり、それに参加しました。6月の講座は「酒造りの神秘、米・米麹,酵母」。日本酒の原料についてです。その概要は次の通りです。参考資料は当日配布されたテキストです。

飯米と酒造米の違い
1)千粒重の差 飯米約22g,酒造米26~28g 酒造米は粒が大きい
2)心白の有無  心白とは米粒の部分的に白が濃い箇所を言う。
 大きさは酒造米によって30~90%の開き
3)軟質・溶解性  吸水のよさ、破精込みのよさ
4)低蛋白性  蛋白質はアミノ酸となり雑味のもと。
 酒の味に影響を与える
 アミノ酸・・・・天然に存在するアミノ酸は約20種
  日本酒に一番多く含まれるのはアラニン(甘味と旨味)
  普通酒に多いのはアルギニン(苦味)
  特定名称酒に多いのはグルタミン酸(酸味,渋味)
  他にアスパラギン酸(酸味)

  アラニン,グルタミン酸の量のバランスが旨味、ふくらみ、
  きれいさに関係し、グルタミン酸,アルギニン,アスパラギン酸
  の量が後味に関わってくる。
  日本酒の美味さに関わる雑味を「複雑味」とも言う。

酒造好適米を使用している蔵はおそらく2割程度。

酒造米への認識
 平安時代(9~12C)米を主原料とした酒が風土に馴染んできた時代
  早稲・晩稲・中稲の区別、栽培技術上の特性に注目した品種
 鎌倉~室町時代(12~16C) 
  室町時代になると商品生産としての酒造りの本格化,諸白の出現
  酒造米「こひすみ早稲」,「しゃうかひけ」→酒造米として認識される
 江戸時代(17~19C) 酒質による地米と田舎米の使い分け
  酛米や麹米は備前古米
  掛米は秋田(甘口になりやすい),地米,備前新米等
  酒所の灘では大粒で軟質の播州米(鳥井米・金谷米)
  知多半島では阿久比米の栽培・・・・酒造りが盛んになる
 江戸末期~明治中期 白玉,都,伊勢錦,雄町の出現

 明治時代(19~20世紀) 化学の導入
  ※それまでは杜氏の勘で酒を醸していた
  M14年 東大お抱え教授ウィリアム・アトキンソンによる蛋白成分の
  分析。伊勢,肥後,美濃,播磨,尾張,備前,遠江の粳米が最上。
  しかし、これまで通り杜氏の勘の方が美味い酒ができた。
  M22年 徳野嘉七・・・・大粒で粘らない米が麹にしやすい
  摂津,播州,明石,備前,高砂 
  M23年 榊原英吉・・・・酒造において米質の純良なるを確定しなくて
  は駄目。酛米は摂州粟生米,播州谷米
  M37年 山田穂,天神穂,雄町,八反(以上大粒米)、神力,愛国
  などの軟質米が適している
  M43年 鹿又 親・・・・「蒸しが容易で均等に蒸せる事、麹菌の破精
  込みがよく糖化されやすく発酵が良く異臭味を与えない米」が麹にし
  やすい
  M44~45年 江田鎌治郎・・・・麹米は備前雄町がいい

 大正時代(20世紀) 
  T5年より試験所の佐藤寿衛が中心となり全国の仕込み米を集め
  分析と適正試験を行い、「酒造適米」の言葉が生まれる。
  神力,愛国,亀の尾,坊主,雄町,秋田「両関」
  T2年 第4回全国清酒品評会において「亀の尾」で優等賞受賞

 昭和時代
  S7年頃 「雄町」が抜群と言われる
  戦時中は飯米不足もあり好適米の研究も中断する。
  戦後S35年頃より研究再開、「酒造好適米」とは何ぞや?
  S44年 食糧米の自主流通制度から酒造好適米は各県で
  評価決定されることに。以来、好適米は全て大粒心白の品質が
  指定されるようになる。

酒造好適米作付けベスト5
 1)山田錦,2)五百万石,3)美山錦,4)雄町,5)兵庫夢錦
 数年前は五百万石が1位、5位に兵庫北錦等

酒造に使われるお米の比率
 麹米20~23%,酛7%,掛米70~73%
 麹米比率 純米酒における酒税法上の数字は15%以上
 比率は蔵により差がある

復刻米
 戦前に使われていた品種を採用する蔵も出てきた。
 亀の尾,愛国,神力(以上戦前の3大品種),渡船,強力,穀良都,
 赤磐雄町など。粒が大きく穂の背が高い

戦前は酒蔵が米造りをしていのが当たり前だった。
今は殆どの蔵で米造りは行われていないが、米造りをする蔵も僅かだが有る。

戦前と戦後のお米の違い
 過燐酸石灰の使用(倒伏防止)→米の硬質化→被糖化性が極度に
 小さく酵母の栄養の蛋白や灰分が少ない

 硬質化によるマイナス面
  蒸しが困難,麹の破精込みが不良,蒸し米の溶解糖化が不良
  酒母が早湧きする,醪の発行が不十分等
  →S23,45,50年の腐造の原因か?

酒米は何故蒸すのか? 
 同じ醸造酒のビールは原料の麦を煮るが、日本酒のお米は蒸す形をと
 る。煮てしまうと柔らかくなりすぎ、麹の酵素が働き過ぎて澱粉をいっ
 ぺんに糖化してしまい、その甘さの強さに酵母が負けてしまう。
 →濃糖圧迫
 ビールは仕込み水の量が多いので甘さも薄くアルコール度も少ない。

 「姫飯仕込み」はお米を煮て作る液化仕込み

一粒の籾からできるお酒の量(あくまでも計算上の話)
 一粒の籾から6~10本の茎が生える→1本の茎から100~150粒
 のお米が採れる→一粒の籾から約1000粒のお米が採れる。

 1000粒の米の質量を27gとし、精米50%(吟醸酒)とした場合、
 できるお酒は約30ml

 一合=180mlのお酒を造るには6粒の籾が必要

平成17年酒造好適米の栽培状況
 全国44道府県で84品種、のべ177品種栽培されているそうです。
 東京都,鹿児島県,沖縄県では酒造好適米は栽培されていません。
    

未だ、米麹と酵母のお話が続くのですが、長くなりそうなのでまたこの次書きます。

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