2005国際クラリネットフェスト TAMA東京 行ってきました-1
24日の日曜日、念願かなって2005国際クラリネットフェスト TAMA東京に行ってきました。最も聴きたかったのは22日金曜日の夜のJazz セッションだったのですが、仕事その他で都合がつかず最終日だけ行きました。
9:00頃に会場のパルテノン多摩に到着、事前に購入したチケットを「ワンデイ・パス」に交換し、ついでに午後の「井上道義とスーパーウィンドオーケストラ」の指定席券も入手。スケジュールを確認すると、別会場のパルナソス多摩・シューベルトホールでのモーニング・リサイタルが10:00からとの事。それまで時間があったのでエントランスをふらついていたら、新潟のDさんご夫妻とばったり再会。奥さんとは初めてでしたが、Dさんとは何年ぶりだろう。暫く話した後、小雨降る中シューベルトホールへ。パルテノン多摩からは歩いて15分ほど離れた場所にあります。
シューベルトホールでのプログラムは次の通り
モーニング・リサイタル
ウナ・ヴォーチェ(カルテット) [アメリカ]
S.コープランド/R.ウィケンズ(Bb Cla)/N.オラフスキー(Alt Cla)/D.アレン(BassCla)
・ローレル・ブランチェス/E.バス (Cla四重奏 世界初演)
・ソニック・フレアー/C.ヴェレス (世界初演)
P.セルヴァンテス=オヘダ(Cla)/J.A.F.ザモラ (pf) [メキシコ]
・サラバンド/A.マルケ
・「神は死なない」マケドニア・アルカラの音楽に基づく/P.セルバンテス
アンサンブル・ソノリテ [日本]
青山秀直/砂場敦子/村西俊之/青山映道
・タンゴの歴史/A.ピアソラ
C.C.リン(Cla) [台湾]/J.Y.ワン(pf)
・ガヴォットと5つのドゥーブル/J.P.ラモー
・クラリネットソナタ第二番 変ホ長調/J.ブラームス
一通り聴いた感想としては、現代曲あり古典ありでそれぞれが得意(と思われる)ジャンルに挑戦されてて熱い演奏でしたね。P.セルヴァンテス=オヘダの演奏した作品はメキシコ音楽を題材にしているのでしょうか、ラテン音楽風で聴いてる方も楽しかったです。アンサンブル・ソノリテの「タンゴの歴史」は私も大好きな曲。注目していましたが、リズムの取り方やアルペジオの演奏の解釈など変わっていて違和感も感じながらもアンサンブルとしてはまとまっていたなと思いました。できれば、1stはEb Cla、3rdはBasset Hrnで演奏して欲しかったですね。
シューベルトホールでの演奏に満足しながらメイン会場のパルテノン多摩に戻り、レストランで昼食。そして、午後は大ホールでの「井上道義とスーパーウィンドオーケストラ」と小ホールの「クラリネット、コンピューター、映像のコラボレーション」を、夜間はまた大ホールで「フェスト・フィナーレ・コンサート」と聴いてきました。
スーパーウィンドオーケストラは今回注目していたプログラムの一つです。普段はオーケストラや室内楽で活躍している国内外の著名なクラリネット奏者が吹奏楽を演奏するとどうなるか面白そうですし、今回初演されるクラリネット協奏曲も興味深々です。パンフレットを見ると案の定、クラリネットパートはすごいメンバーです。Solo&1stパートは外国人ばかりです(^_^) 当日のプログラムは次の通りです。
井上道義とスーパーウィンドオーケストラ
・祝典序曲 作品96/D.ショスタコーヴィチ
・吹奏楽のための第1組曲 変ホ長調 作品28a/G.ホルスト
・吹奏楽のための第2組曲 ヘ長調 作品28b/G.ホルスト
・ドン・ファン/R.シュトラウス
・ブルックリン・ブリッジ(独奏クラリネットと吹奏楽のための)/M.ドハティ (日本初演)
クラリネット独奏:橋本杏奈
・W.ディズニー ムービー
・コマンド・マーチ/S.バーバー
・アンコール~クラリネット・ポルカ
祝典序曲はテンポが速いかったですねぇ。クラリネットのソロの部分は1st全員で演奏してた様な。ただでさえ早いフレーズばかりなのに乱れず演奏できるのは流石です。アチキにはできません。
ホルストの組曲は第一番はやや遅めのテンポ。間奏曲のSoloクラリネットの歌い方やバランスは見事。第二番は中庸のテンポ。第2曲の無言歌の冒頭はObのSoloが通常なのですが、今回はクラリネットのSoli。やはりきれいでしたねぇ。使用楽譜はどちらともホルストのオリジナル版の様です。
ブルックリン・ブリッジはこのプログラムで一番注目していた曲です。吹奏楽伴奏によるクラリネット協奏曲は最近ですとP.スパークやM.エレビーが書いてますが、申し訳ないですが今回の作曲者M.ドハティは知りません。それだからどんな曲なのか楽しみでもあります。独奏者の橋本杏奈さんは何と若干16歳!!彼女の演奏も楽しみです。
曲は3楽章で構成されてました。現代風な曲調ですが、3楽章ではサンバに似たリズムも出てきます。独奏クラリネットは細かいパッセージは勿論、ハイトーンやグリッサンドまで出てきます。かなりテクニックを要求される曲です。杏奈さんの演奏は、見かけとは裏腹に力強く伸びやかで、とても16歳とは思えない堂々とした演奏です。聴く人をぐいぐい引き付けてきます。圧倒的な演奏で曲は終わりました。すごい!の一言です。
プログラムの後半はディズニー音楽のメドレーとマーチです。もうこの辺りになると、指揮者の井上道義さんも楽しんでタクトを振ってます。このディズニーのメドレーははじめて聴いた曲でした。おそらく海外の出版社の楽譜でしょうか。
アンコールはクラリネットポルカ、もうクラリネット奏者はのりのりで楽しんでます。1回では終わらず2回目の演奏が始まると、外国人の奏者達が立ち上がるわ歩き出すわ、終いにはクラリネット奏者全員が立って演奏してました(^_^;
楽しい演奏会でした。
この続きは別稿で。
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